テンセントが最新の財務報告を発表し、AI戦略が本格的な投資段階に入ったことが明らかになりました。2024年の研究開発費は706億9000万元に達し、7年間の累計投資額は3912億元に上ります。設備投資は4四半期連続で前年比3桁増を達成し、年間設備投資額は767億元を突破、前年比221%増と過去最高を記録しました。

AI投資を継続的に拡大する背景の下、テンセントは「自社開発+オープンソース」の多様なモデル戦略に基づき、全製品へのAI浸透を加速させています。自社開発の大規模言語モデル「混元」シリーズでは、「混元T1」と「Turbo S」をリリースし、既に700以上の社内業務に導入されています。エコシステム連携においては、テンセント元宝、微信、IM、テンセントドキュメントなどの製品群にオープンソースモデル「DeepSeek-R1」を大量に導入し、ユーザーに高品質なAI体験を提供しています。

テンセントの董事会主席兼最高経営責任者(CEO)である馬化騰(マー・ホアテン)氏は、「数ヶ月前にAIチームを再編し、迅速な製品開発と高度なモデル開発に注力しました。AI関連の設備投資を増やし、自社開発のAI製品の開発とマーケティングにも力を入れています。これらの増額投資は、広告事業の効率向上とゲームのライフサイクルの延長を通じて持続的なリターンをもたらすと確信しており、個人向けAIアプリケーションの普及加速と企業によるAIサービスの採用拡大に伴い、より長期的な価値創造につながると考えています。」と述べています。