TechCrunchの報道によると、Browser Useは最近、1700万ドルのシードラウンド資金調達を完了しました。これはFelicisのAstasia Myers氏がリードインベスターとなり、Paul Graham氏、A Capital、Nexus Venture Partnersが参加しました。この資金調達はこれまで公表されていませんでした。

Y Combinator 2025年冬季プログラムの一環として、Browser Useは重要な問題、つまりウェブサイトをAIエージェントにとってより「読みやすく」する事に取り組んでいます。同社はMagnus Müller氏とGregor Zunic氏によって昨年、チューリッヒ工科大学のアクセラレータを通じて設立され、2人は5週間で最初のデモ版を開発し、オープンソースとして公開することを選択しました。

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Browser Useの中核技術は、ウェブサイトのボタンやインターフェース要素を、AIがより簡単に理解できる「テキスト形式」に変換することです。Müller氏は次のように説明しています。「多くのエージェントは視覚ベースのシステムに依存しており、スクリーンショットを通じてウェブサイトを閲覧しようとしますが、その過程で問題が発生します。私たちはウェブサイトをエージェントが理解できる内容に変換することで、同じタスクをより低いコストで繰り返し実行できます。」

同社の知名度が最近高まっているのは、中国のスタートアップ企業であるButterfly Effectが、そのウイルス的に拡散したManusツールでBrowser Useの技術を採用したためです。現在、Y Combinator冬季プログラムのバッチでは20社以上の企業がBrowser Useのソリューションを使用しています。

リードインベスターであるFelicisのAstasia Myers氏は次のように述べています。「私たちは、Web AIエージェントが、エンドツーエンドの人工タスクの自動化を実現する上で真に役立つ次の最先端分野だと考えています。Web AIエージェントは、絶えず変化するデジタル環境において、テキスト中心の静的な事前学習モデル間の動的な橋渡し役となります。」

アドレス:https://browser-use.com/