AI検索企業Perplexity AIは、今年第4四半期に同社の検索アプリで広告を開始する計画を発表しました。Perplexity AIアプリは200万回以上ダウンロードされ、月間2億3000万件以上のクエリに回答しており、そのうち米国のクエリ数は過去1年間で8倍に増加しています。
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Perplexity AIは4月に資金調達ラウンドを完了し、企業価値は10億ドルを超え、3ヶ月前の評価額の2倍になりました。先月、Perplexityは出版社に同社の検索エンジンで収益を得る機会を提供する収益分配モデルを発表しました。ユーザーが質問をするたびに、Perplexityは引用記事を使用して回答に広告収入を生み出し、その収益の一部を出版社と共有します。
「パブリッシャー・プログラム」に参加した最初の企業には、『フォーブス』、『タイム』、『エンタープライズ』、『テキサス・トリビューン』、『シュピーゲル』、『WordPress』などのメディアやコンテンツプラットフォームが含まれます。Perplexityの最高ビジネス責任者ディミトリ・シェベレンコ氏は7月、CNBCのインタビューで、回答に出版社の3つの記事が使用された場合、パートナーは「3倍の収益シェア」を受け取ると述べています。同社は1月からこの機能を開発しており、年末までに30の出版社が参加することを目標としています。
広告に関しては、PerplexityはCPM(1000回表示あたりのコスト)と呼ばれるモデルを採用する予定です。これは、詳細がまだ公開されていないため匿名を希望する関係者から明らかになりました。CPM価格は50ドルを超えるとのことです。昨年、検索エンジンマーケティング企業Semrushはブログ記事で、デスクトップディスプレイ広告のCPMは通常約2.50ドル、モバイルビデオの料金は約11.10ドルであると書いています。
Perplexityは紹介資料で、主要な広告カテゴリーは当初、テクノロジー、ヘルスケアと製薬、芸術とエンターテイメント、金融、食品と飲料などのテーマになると述べています。広告主は、回答の下にある「関連質問」をスポンサーしたり、右側またはPerplexityが生成した回答のディスプレイ広告を購入することができます。
プレゼンテーションによると、Perplexityユーザーの80%以上が学士号を取得しており、そのうち30%が「上級管理職」、65%が医学、法律、ソフトウェアエンジニアリングなどの「高収入のホワイトカラー職」に就いています。
AIアシスト検索は、消費者がオンラインで情報を取得する方法を変える可能性があるため、Googleが直面する主要なリスクの1つと見なされています。OpenAIは2022年末にChatGPTを発表し、生成AIブームを引き起こし、先月SearchGPTという検索エンジンを発表しました。5月、Googleは検索に「AIの概要」を導入し、ユーザーは結果の上部に要約された回答を見ることができます。
要点:
🚀 **Perplexity AIが広告を開始**:剽窃論争にもかかわらず、同社は第4四半期に検索広告を開始する計画です。
📈 **AIアシスト検索の成長**:アプリのダウンロード数は200万回を超え、月間クエリ数は2億3000万件に達し、米国のクエリ数は1年間で8倍に増加しました。
💼 **収益分配と広告モデル**:Perplexityは出版社との収益分配モデルを発表し、CPM広告モデルを採用する計画です。