最近、インドのフィンテック大手Paytmは、運営、営業、エンジニアリング部門にまたがる1000名以上の従業員を削減すると発表しました。この人員削減は主に、運営効率の向上を目的とした一連の人工知能技術の導入によるものです。

人員削減

画像出典:AI生成画像、画像ライセンス提供元Midjourney

Paytmの広報担当者は、AI駆動の自動化によって反復的な業務と職務を削減することで、成長とコストの両面で効率性を向上させ、人件費を10%から15%削減できると述べています。また、チームの効率的な運営を確保するために、従業員の業績を継続的に評価していくとも述べています。

注目すべきは、Paytmの人員削減が今回初めてではないということです。2021年には、業績不振を理由に500~700名の従業員を削減しています。関係者によると、今回の削減は主に融資チームに関連しており、Paytmの融資事業は好調であるにもかかわらず、融資チームの従業員数が全体の30%を超えているため、コスト圧力に対処するために規模縮小を決定し、最近では少額融資と「先払い後払い」サービスを廃止しました。

12月7日、Paytmは少額後払い融資の提供を減速させ、高額個人融資と企業融資に重点を移す計画を発表しました。この決定は市場の注目を集め、アナリストは同社の収益予想を下方修正しました。後払い融資の縮小が利益と収益に大きな影響を与えないと会社側は述べていますが、この調整は依然として投資家の懸念を引き起こしています。

Paytmの親会社であるOne97コミュニケーションズは10月20日、2023年第2四半期の決算を発表し、同四半期の総合収入は2519億インドルピーで、前年同期比32%増加したと報告しました。これは主に、決済処理利益の改善と融資増加によるものです。しかし、同社は今四半期、292億インドルピーの損失を計上しており、前年同期の571億インドルピーの損失と比較すると減少しています。

要点:

🌐 PaytmはAI技術の導入と業績評価を理由に1000名以上の従業員を削減しました。

💰 少額融資事業の縮小を計画し、高額個人融資と企業融資に重点を移します。

📉 第2四半期決算は、Paytmの収入は32%増加しましたが、依然として損失圧力に直面しています。