Googleは木曜日、AndroidデバイスのGmailユーザー向けに、最新のAIアシスタント機能「Gmail Q&A」をリリースしたと発表しました。この機能は、Gemini有料ユーザー向けにまず提供され、今後iOSデバイスにも対応する予定です。
Gmail Q&A機能を使うと、Gmailアプリ内で直接GoogleのGemini AIアシスタントとやり取りできます。ユーザーは、このアシスタントを使って受信トレイ全体のメール内容を読み取って要約させることができます。例えば、「前回のマーケティングキャンペーンにかかった費用はいくらでしたか?」といった特定の情報を検索したり、特定のメールの要点を要約してもらったりできます。
従来のGmail検索バーはそのまま残りますが、検索バー横にGeminiボタンが追加され、より迅速に情報を探せるようになりました。この機能は、回答を出す際に元のメールを参照しますが、これはGoogleが従来の検索からAIチャットモードへの移行の一環です。
現時点では、この機能はメールへのアクセスに限定されていますが、Googleは今後、ユーザーのGoogleドライブファイルにも拡張するとしています。Gmail Q&Aは今年6月に、GeminiまたはGoogle One AI Premiumのサブスクリプション(月額約20ドル)を購入したユーザー向けに最初に提供されました。
この機能は現時点では無料ユーザーには提供されませんが、GoogleはGmail Q&AなどのAI機能を推進することで、より多くのユーザーに有料サービスへの登録を促そうとしています。Geminiは現在、Googleドキュメント、Gmail、Googleカレンダーなどのアプリに統合されており、Googleにとって新たな収益源となっています。