インド最大のファッションECサイトMyntraの創業者兼CEOであるムケシュ・バンサル(Mukesh Bansal)が新たに設立したAIスタートアップ企業、Nurix AIが、2750万ドルのシードラウンドとシリーズAラウンドの資金調達に成功しました。
製品入口:https://www.nurix.ai/
この資金調達は、著名なベンチャーキャピタルであるGeneral CatalystとAccelが共同で主導し、バンサルの創業スタジオであるMeraki Labsも参加しました。
Nurix AIは、企業向けにカスタマイズされたAIエージェントの開発に特化しており、AI駆動型のカスタマーサービスソリューションを提供しています。特にコールセンターやアウトバウンドセールスなどの場面に最適です。
OpenAI、Google、Meta、Anthropicなど大手企業の大規模言語モデルを統合することで、製品ラインを強化しています。さらに、インド地域の言語に対応した音声AIモデルの開発にも取り組んでおり、現地市場のニーズにより良く対応することを目指しています。
バンサル氏は、企業が必要とするAIソリューションは、既存のプロセスと深く統合する必要があるだけでなく、「幻覚」やセキュリティの問題に対処するためのカスタマイズも必要だと述べています。Nurix AIのカスタマイズされたAIエージェントは、企業のワークフローに統合することを目指しており、初期の試験運用では、特にフィンテックや小売業界において、30~50%の業務効率向上が見込まれています。
Nurix AIはMeraki Labsから生まれた企業で、Meraki Labsは起業家と共同で企業を設立し、資金と運営指導を提供しています。バンサル氏は、長期的なリーダーが見つかるまでCEOを務め、会社の日常業務を統括します。
今回の調達資金は、運営規模の拡大と研究開発への投資に充てられ、アジアと北米市場の成長する需要に応える予定です。Nurix AIは2024年の最終四半期に収益化を開始すると予想されています。
General CatalystとAccelという老舗投資家は、Nurix AIが企業によるAIの大規模採用を支援する意義を強調し、技術と人的監視のバランスに注目しています。Nurix AIの登場は、競争の激しい市場において、Googleなどのグローバルテクノロジー大手や、国内のHaptikやGupshupなどの企業と競争することになります。
要点:
🌟 Nurix AIは2750万ドルの資金調達に成功し、主にAIエージェントの研究開発と市場開拓に充当します。
🤖 企業向けにカスタマイズされたAIソリューションを提供し、業務効率を30~50%向上させます。
🌍 2024年の最終四半期に最初の収益化を目指し、アジアと北米市場への展開を計画しています。