李飛飛の創業企業であるWorld Labsは、Google Cloudと提携し、AIモデルのトレーニングにおける主要な計算プロバイダーとしてGoogle Cloudを選択したと発表しました。この取引は数億ドル規模に上る可能性があります。

World Labsは、Google Cloud Platform上のGPUサーバーを利用して、大規模なマルチモーダルAIモデルに計算サービスを提供します。「空間知能」と呼ばれる同社のAIモデルは、ビデオや地理空間データの処理、生成、およびそれらとのインタラクションが可能です。

グーグル、google

Google Cloudによると、World LabsのAIモデルは膨大な計算能力を必要とし、高性能ツールキットと豊富なAIチップ供給が不可欠です。Google CloudのAIチップであるTensor Processing Unit(TPU)とNvidiaのGPUが、World Labsに必要な計算サービスを提供します。

李飛飛は2018年にGoogleのAI部門を率いていましたが、Google Cloudは、この取引は李飛飛との関係ではなく、Google Cloudのサービスと能力によるものだと述べています。Google CloudのAI担当ゼネラルマネージャーであるJames Lee氏は、World LabsがGoogle Cloudを選んだのは、AI最適化されたインフラストラクチャと、拡張性のニーズに対応できる能力によるものだと説明しています。

この取引は、クラウドサービスプロバイダーがAIスタートアップ企業を獲得しようと競争している最新の動きです。Google Cloud、Microsoft Azure、AWSは、AIモデルのトレーニングと運用に大量の計算サービスを必要とするこれらのスタートアップ企業の獲得を目指して競争しています。