カリフォルニア州バーバンクのワーナー・ブラザース・スタジオにて、テスラは「We，Robot」をテーマとした発表会を開催し、世界中のテクノロジー愛好家の注目を集めました。この待ちに待ったイベントは、テスラの自動運転技術における最新の進歩を示しただけでなく、CEOのイーロン・マスク氏が長年約束してきたことの現実化の瞬間でもありました。
出典：テスラ
発表会の主役であるテスラRobotaxi（ロボタクシー）がついにベールを脱ぎました。マスク氏はCyberCab（サイバーキャブ）に乗って会場に到着し、この革新的な交通手段の完全自動運転能力を実証しました。
出典：テスラ
CyberCabのデザインコンセプトは従来の自動車を完全に覆し、ハンドルやペダルはなく、テスラの完全自動運転システムFSDによって完全に制御されます。
CyberCabの外観デザインはCybertruckの未来的なスタイルを受け継ぎ、バタフライドアを採用することで、テクノロジー感を高めるとともに、乗降の利便性も向上させています。流線型のボディに、フロントとリアを貫通するライトが装備され、全体的なサイズはコンパクトに抑えられています。
出典：テスラ
特筆すべきは、CyberCabのヘッドライトが様々な照明モードを提供し、日常照明や安全警告に使用できる点です。
マスク氏は発表会で、人々は現在、交通に多大な時間と費用を費やしている一方、自動車の実質的な使用率は非常に低いと指摘しました。
彼は、1週間のうち、自動車が実際に使用される時間は約10時間程度だと述べました。CyberCabの登場は、無人運転技術によって自動車の使用効率を大幅に向上させ、同時に使用コストを削減することを目指しています。
CyberCabに加えて、今回の発表会では他にも重要な議題が取り上げられました。テスラは、自動運転技術の重要な基盤となる自動運転ネットワークサービスに関する詳細情報を発表すると予想されます。
また、人型ロボット「オプティマス」の最新状況や、バンまたはより経済的な車両など、中国で成長を続ける低価格電動車市場と競争することを目的とした謎の新車種の発表も期待されています。
今回の発表会は、テスラが技術力を示す場であると同時に、マスク氏が真の自動運転技術を実現できるかどうかの公開試験の場でもあります。この技術は、WaymoやCruiseなどのロボタクシー企業と直接競争することになり、自動運転分野の競争がさらに激化することを意味します。
テスラの今回の技術発表は、同社が自動車業界のイノベーションと自動運転技術の発展を推進する上でリーダーシップをとっていることを改めて証明しました。CyberCabの登場は、SF小説の世界を現実のものとしただけでなく、未来の都市交通システムの改革に全く新しい可能性をもたらしました。
