韓国のSK Telecom(SKT)は最近、これまでスマートフォンのアプリ「A.」に限定されていたAI機能を、統合通話プラットフォーム「T Phone」に拡張し、「A. Phone」と改名したと発表しました。このサービスはAIパーソナルアシスタントとして、通話の録音、音声テキスト変換に加え、通話内容の要約も提供します。通話録音は無制限ですが、通話要約機能は月30回までとされています。

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画像出典:AI生成画像、画像ライセンスプロバイダーMidjourney

アップグレードされたA. Phoneプラットフォームは、リアルタイムの同時通訳サービスも提供しており、韓国語、英語、日本語、中国語に対応しています。これにより、多言語環境でのユーザー間のコミュニケーションが大幅に容易になります。

さらに、A. Phoneには迷惑電話とフィッシング詐欺検知機能も搭載されており、疑わしい番号からの着信を識別してブロックし、ユーザーの通話セキュリティを向上させます。

SKTは2014年1月、主力サービスであるT Phoneを導入して以来、AI技術を活用してコアビジネスの再定義に取り組み、AI企業への転換を目指してきました。今回のA. Phoneサービスの導入は、SKTのAI分野への更なる進出を示しており、ユーザーによりスマートでパーソナライズされた通信体験を提供することを目指しています。AI技術を日常の通信に統合することで、SKTはユーザーエクスペリエンスの向上だけでなく、通信業界における革新性とリーダーシップも示しています。