10月18日、自動運転企業Pony.ai(小馬智行)は、米国証券取引委員会(SEC)に新規株式公開(IPO)の申請書を提出しました。ナスダック市場への上場を目指し、ティッカーシンボルは「PONY」です。
今回のIPOの主幹事証券会社には、ゴールドマン・サックス、バンクオブアメリカ・メリルリンチ、ドイツ銀行、華泰証券などが名を連ねています。公開情報によると、Pony.aiは今年4月、中国証券監督管理委員会から海外での発行・上場に関する备案を取得しており、最大9814万9500株の普通株を発行する計画です。
Pony.aiは2016年に設立された自動運転ソリューションに特化した企業です。百度(バイドゥ)の自動運転事業部出身の彭軍氏と楼天城氏が共同で創業し、シリコンバレー、北京、上海、広州などに研究開発拠点を展開しています。設立以来、9回の資金調達を実施し、総額10億ドルを超える資金を調達しました。直近の資金調達は2023年に行われ、企業価値は85億ドルに達しています。
収益面では、自動運転タクシー(Robotaxi)、自動運転トラック(Robotruck)、技術ライセンスなどが主な収入源となっています。申請書によると、2022年から2024年前半までの累積収益は1億6500万ドルを超え、2024年前半のRobotaxi事業の収益は前年同期比86%増となっています。現在、北京、上海、広州、深センなどの都市で無人運転タクシーを250台以上運行しており、完全無人運転サービスによる商業的な課金を開始しています。
自動運転トラック分野では、「PonyTron」を投入し、物流業界に注力しており、現在、小規模な商業運転段階に入っています。年間売上高は1億元を超えています。また、トヨタ自動車、広汽集団など複数の企業と提携し、自動運転技術の発展を推進しています。
自動運転への需要の高まりとともに、多くの関連企業が上場を加速させています。2023年初頭から現在までに、複数の自動運転企業がIPOプロセスを開始しており、業界政策の支援もこれらの企業にとって良好な発展環境を生み出しています。
要点:
🌍 Pony.aiがSECにIPO申請を提出、ナスダック上場を目指し、ティッカーシンボルは「PONY」。
💰 2016年の設立以来、9回の資金調達を実施し、総額10億ドル以上、企業価値は85億ドル。
🚖 中国の主要都市で250台以上の無人運転タクシーを運行、Robotaxi事業の収益は2024年前半に前年同期比86%増。