新学期の始まりとともに、カナダの学生たちは生成AI(人工知能)への依存度を高めているようです。KPMGカナダが発表した新たな調査によると、現在、学生の59%が学業で生成AIを使用していると回答しており、これは前年比で7%増加しています。

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画像出典:AI生成、画像ライセンスプロバイダーMidjourney

学生の大半はこれらのツールが課題の質を高め、試験に役立つと考えていますが、約3分の2の回答者は、学習能力や知識の習得能力が低下したと感じていると認めています。

KPMGの教育実践リーダーであるC.J.ジェームズ氏は、教育関係者はこの世代の学生が直面する課題を真剣に検討する必要があると述べています。彼らはテクノロジーの活用には長けているものの、批判的思考力などの必須スキル育成が不足している可能性があるとのことです。さらに驚くべきことに、80%以上の学生が、生成AIで作成したコンテンツを自分のオリジナル作品として提出しており、その大半が教員にツール使用を報告していないと明かしています。

この調査によると、約63%の学生が週に数回生成AIツールを使用しており、主にアイデア出し、調査、課題の編集などに利用しています。調査では学生の生成AIへの依存度が高いことが示されていますが、同時に強い罪悪感を感じているようです。約3分の2の学生が、生成AIの使用は不正行為だと感じており、教員に発見されて罰せられるのではないかと心配しています。

全体として、この調査は、学生がテクノロジーの利便性を享受する一方で、潜在的な学問上の不正行為に対する不安を抱えていることを浮き彫りにしています。AI技術の進歩に伴い、学生の学習体験と将来の教育形態の変化は重要な転換期を迎えています。

要点:

📚カナダの学生の59%が学業で生成AIを使用しており、前年比で7%増加。  

🏆75%の学生が生成AIツールが課題の質を高めると考えていますが、67%の学生は学習効果への悪影響を懸念。  

🤔82%の学生がAI生成コンテンツを自分のオリジナル作品とみなしており、65%の学生が不正行為だと感じている。