チェコの大手ベンチャーキャピタル、Presto Venturesとミハル・ステナーダ率いるチェコスロバキア工業技術グループ(CSG)が共同で設立したPresto Tech Horizons投資ファンド(PTH)は本日、最初の投資ポートフォリオを発表しました。同時に、Kiwi.comの世界展開を率いたベテラン投資家のルーシー・ブレソヴァも正式にチームに加わりました。
昨年6月の設立以来、PTHはAI、サイバーセキュリティ、自動化、ロボット工学、物流、国防、航空宇宙、交通、エネルギー、医療、高性能コンピューティングなどの分野に焦点を当て、特に重要なインフラの管理と保護に関わるシステムに注目しています。CSGグループの副会長兼最高執行責任者であるデイビッド・ジョールは、「Prestoとの協力の初期成果と最初の投資プロジェクトは、私たちの戦略的方向性の正しさを証明しています」と述べています。
今回発表された3つの投資企業は以下の通りです。
Vidar Systems——携帯型音響測位装置の開発に特化した企業です。同社がAI技術を用いて開発した携帯型音響測位システムは、戦場で敵の攻撃を効果的に探知し、戦略資産と民生インフラの安全性を向上させます。注目すべきは、その製品が現在、ウクライナ軍の砲撃防御作戦で重要な役割を果たしていることです。今回の融資額は公表されていません。
Bavovna——混合AIドローン自律航行システムで、270万ドル(約250万ユーロ)の資金調達に成功しました。この米ウクライナ合同チームが開発した混合AI航行システムにより、無人機は独立して運行可能になり、特にGPS信号が不安定な地域での無人機任務に適しており、将来的にはラストマイル配送などのシナリオへの応用が期待されます。
Tur.ai——シードラウンドで145万ドル(約134万ユーロ)の投資を受けました。そのうちPTHが120万ドルをリード投資しました。この資金は、セルフサービス型の顧客登録システムのアップグレード、顧客サービス体験の改善、そしてパートナー主導の流通モデルの強化に充てられます。
PTHは、NATO加盟国および同盟国の企業、特に軍民両用 потенциалを持つソリューションを開発する企業を優先すると述べています。この投資戦略は、同ファンドが国防技術革新分野における戦略的配置を強調しています。