世界中で、75%以上のビジネスパーソンが毎日少なくとも一度は人工知能(AI)を使用していますが、AI生成コードに対する信頼度は高くありません。これは、Googleが2024年に発表した「DevOps状態レポート」(DORA)の調査結果です。

調査に参加した3000人の従業員のうち、39.2%がAIを信頼していないと回答しましたが、81%の組織が何らかの形でAI技術を採用しています。

ロボットによるライティングAIライティングAIジャーナリスト

画像出典:AI生成画像、画像ライセンス提供元Midjourney

調査によると、専門家の76%がAIを使用してコード作成、情報要約、未知のコードの解釈、コード最適化、コード記録を行っています。AIの導入は多くの面で作業効率、集中力、従業員の満足度を向上させ、コードの質も向上させていますが、報告書では、AIの使用がソフトウェアのパフォーマンス、製品の品質、従業員の作業時間への悪影響を与える可能性も指摘されています。AIが万能薬ではないと報告書は述べています。

日常業務において、ビジネスパーソンとAIのインタラクション方法は主に3種類あります。チャットボット(78.2%)、外部ウェブインターフェース(73.9%)、そして統合開発環境(IDE)内のAIツール(72.9%)です。一部の回答者は、多くの企業が競争圧力によってAIを採用しており、AIを使用しない企業は「淘汰される」可能性があると述べています。

しかし、開発者の67%がAIがコードの質向上に役立つと考えている一方で、約40%の回答者はAIへの信頼度を「ほとんどない」と回答しています。

調査では、AI生成コードの品質に対する信頼度は「ある程度」であると回答した人が大半である一方、AIを使用する際には結果を調整・修正することを期待していることも示されています。同時に、30%以上の回答者がAIによる環境への悪影響を懸念しています。

AIの応用以外にも、報告書では、セルフサービスとチームワークを促進する作業作成方法としてのプラットフォームエンジニアリングについても言及しています。この点に関して、89%の回答者が内部開発プラットフォームを使用していると回答しています。データによると、これらのプラットフォームを使用することで、個人の生産性が8%向上し、組織全体の業績も6%向上しました。しかし同時に、変更の安定性とスループットはそれぞれ14%と8%低下しました。報告書では、これはプラットフォームの使用によって手戻りの時間が増加したためだと考えられます。

報告書は、ユーザーニーズの理解が製品品質向上のための鍵であり、リーダーは従業員の仕事に意味を持たせ、同時に安定した優先順位を作り、頻繁な変更による従業員の倦怠感を避けるべきだと強調しています。総じて、報告書は各組織が日常業務において継続的な改善を行い、より良い方向へ進むことを期待しています。

要点:

🌟回答者の81%の組織が既にAIをアプリケーションに統合しています。

🤖 約40%の回答者がAIを信頼しておらず、環境への悪影響を懸念しています。

📈89%のビジネスパーソンが内部開発プラットフォームを使用しており、個人の生産性が8%向上しています。