AI音声技術企業SoundHound AIから重大発表がありました。同社の音声ソリューションが、アメリカのトップ20ファストフードチェーンのうち7社に導入されたとのことです。最新の四半期決算報告書によると、第3四半期の売上高は2500万ドルに達し、前年同期比89%増と四半期最高を記録しました。
SoundHound AIの最高経営責任者兼共同創設者であるKeyvan Mohajer氏によると、同社のAI音声技術はドライブスルーでの注文、電話注文、セルフサービスキオスク、モバイルアプリケーション、従業員サポートシステムなど、さまざまな場面で広く活用されているとのことです。特筆すべきは、飲食業界における電話注文サービスだけで、AIシステムが1億件以上の顧客対応を単独で処理したことです。
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Mohajer氏は、顧客は注文処理効率の向上だけでなく、AIによる追加販売能力にも驚いていると強調しました。SoundHoundの音声AIツールを利用したレストランからのフィードバックによると、ドライブスルーでの注文受付速度が向上し、モバイルアプリでは注文と業務相談の両方のニーズに対応し、従業員支援アプリでは厨房の効率が向上したとのことです。
事業多角化においても、SoundHound AIは目覚ましい進歩を遂げています。1年前は最大顧客が総収入の72%を占めていましたが、現在は12%に減少しました。業界分布もより均衡しており、昨年は自動車業界への依存度が90%でしたが、現在は自動車、飲食、金融サービス、医療、保険各業界の収入比率が5%から25%の間となっています。
同社の最高財務責任者であるNitesh Sharan氏は、「過去1年間、顧客基盤、製品ポートフォリオ、業界カバー率、地域拡大のすべてにおいて、顕著な多角化を実現しました。資本基盤を強化し、この時代を画する技術革新の波に乗り出しました。」と述べています。