中国の人工運転会社である小馬智行は、米国東部時間11月14日、米国証券取引委員会にレッドヘリング版の目論見書を提出しました。これにより、新規株式公開(IPO)のプロセスが正式に開始されました。

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小馬智行は、「PONY」というティッカーシンボルでナスダック市場への上場を目指し、「世界初のRobotaxi企業」となることを目指しています。今回のIPOでは、1500万株のアメリカン・デポジタリ・レシート(ADS)を発行する予定で、1株あたりの価格は11ドルから13ドルの範囲です。引受会社がオーバーアロットメントオプションを完全に執行した場合、小馬智行は最大1725万株のADSを発行することになります。

今回のIPOでは、北京汽車集団とシンガポール交通事業者のComfortDelGroが引き受けの意向を示しており、北京汽車集団の引き受け額は最大7035万ドル、ComfortDelGroは最大450万ドルです。さらに、広汽集団の完全子会社である広汽資本を含む複数の投資家が、戦略的な定向増資を通じて約1億5340万ドルのA類普通株を引き受ける予定です。この発行計画に基づくと、小馬智行の今回のIPOによる調達資金の最大額は約3億7800万ドル(約27億4700万元)となります。

小馬智行は目論見書の中で、IPOで調達した資金の用途として、約40%を自動運転による移動サービスと貨物輸送サービスの商業化と市場開拓に、さらに40%を自動運転技術の研究開発に、そして20%を潜在的な戦略投資と買収に充てるとしています。これは、同社の技術力と産業チェーンのエコシステムを強化するためです。

財務データに関しては、小馬智行は2024年前3四半期の売上高を更新し、売上高は前年同期比85.5%増加しました。内訳は、自動運転移動サービスの売上高が470万ドル(前年同期比422.2%増)、貨物輸送サービスの売上高が2740万ドル(前年同期比56.5%増)、技術ライセンスとアプリケーションサービスの売上高が740万ドル(前年同期比155.2%増)となっています。

小馬智行はすでに複数の自動車メーカーと戦略的提携関係を築いており、トヨタ、北京汽車、広汽などの企業は小馬智行の資金調達に参加し、資金援助も行っています。小馬智行は北京汽車新能源と協力してL4レベルの無人運転車両を開発しており、国内市場にRobotaxiを1000台導入する計画です。

要点:

🌟 小馬智行がIPOを開始、ナスダック上場を目指し、最大3億7800万ドルの資金調達を計画。

🚗 調達資金は主に自動運転サービスの商業化と技術開発に充当。

🤝 複数の自動車メーカーが引き受けに参加し、Robotaxi技術の協業とグローバル展開を推進。