2024年のAWS re:Inventカンファレンスにおいて、IBMとAWSは、責任ある人工知能(AI)推進における新たなマイルストーンを発表しました。両社はそれぞれの強みを活かし、企業が生成AIを効果的に導入し、透明性、安全性、信頼性の構築に重点を置くことを支援します。

人間と機械の協働

画像出典:AI生成画像、画像提供元Midjourney

IBMの生成AI戦略の中核は、顧客が企業データを最大限に活用し、オープンソース技術と複数のプラットフォームにまたがる接続エコシステムを組み合わせることです。AWSとの連携により、IBMの技術はAmazon SageMakerやAmazon BedrockなどのAWS環境のツールやアプリケーションとより緊密に統合できるようになります。

今回の連携では、顧客が最も必要とする高性能なGraniteモデルと、プロジェクトの信頼性を確保するためのガバナンス機能にも重点が置かれています。IBMのビジネスパートナーも、顧客が試行から本番環境への移行を支援し、差別化された価値を提供し、AWS Marketplaceを通じてIBMソフトウェアを販売しています。

カンファレンスでは、IBMとAWSは、特定のビジネスニーズに対応したエンタープライズレベルのAI開発方法をデモンストレーションします。IBM GraniteモデルはAmazon BedrockとAmazon SageMaker JumpStartを通じて公開され、最新のGranite 3.0モデルもリリースされます。これらのモデルはAWS Neuronをサポートしており、AWS InferentiaとAWS Trainiumベースインスタンス上で深層学習タスクを実行できます。

人工知能のライフサイクルにおいて、ガバナンス、セキュリティ、可観測性は重要な課題となっています。IBMとAWSは共同でガバナンスソリューションを提供し、AIプロジェクトに必要な洞察と説明可能性を提供し、Amazon SageMakerとAmazon Bedrock上での円滑な推進を支援します。さらに、IBM Guardium AIセキュリティソリューションもAWS Marketplaceで提供され、顧客がAIの導入、コンプライアンスへの対応、機密データの保護を支援します。

IBM Instana生成AI可観測性サービスは、Amazon BedrockとSageMakerに高度な監視機能を提供し、生成AIアプリケーションの信頼性を確保します。同時に、IBM Concertは生成AIの洞察を活用してアプリケーションの弾力性を向上させ、潜在的な問題を早期に特定します。最後に、IBMの自律型クラウドセキュリティソリューションも12月にグローバルにリリースされ、組織がAWS環境でクラウドセキュリティ管理を自動化することを支援します。

IBM Consultingは、AI技術における豊富な専門知識を活かし、企業がAWS上で生成AIの活用を深めることを支援します。顧客は現在、AWS Marketplaceを通じてIBMの様々なソフトウェア製品やコンサルティングサービスを購入し、信頼できるIBMビジネスパートナーのソリューションを選択できます。

要点:

🌟 IBMとAWSが連携し、透明性と安全性を重視した責任ある生成AIの発展を推進。

🚀 IBM GraniteモデルがAWSプラットフォームを通じて提供され、企業のAIアプリケーションを支援。

🔒 新しくリリースされたIBM Guardium AIセキュリティソリューションとInstana可観測性サービスにより、AIプロジェクトのガバナンスとセキュリティが強化。