上海市科学技術委員会からの発表によると、上海で医療技術の新たな記録が樹立されました。11月6日、華山医院神経外科で画期的な脳コンピューターインターフェース(BCI)の臨床埋め込み試験が成功裡に完了し、麻痺患者が生活の自立を取り戻す希望が生まれました。
この画期的な技術は、博睿康医療科技と清華大学洪波教授チームが共同で開発しました。4年間麻痺状態にあった董さん(仮名)は、硬貨サイズの脳コンピューターインターフェースデバイスを通じて、脳の感覚運動領域からの神経信号の取得に成功しました。
従来の侵襲的な脳コンピューターインターフェースとは異なり、このシステムはワイヤレスで低侵襲な設計となっており、脳細胞への損傷はほとんどありません。手術からわずか1週間後には退院でき、技術の精密さと人間性を示しています。
臨床試験は華山医院倫理委員会の厳格な承認を受け、医療機器臨床試験の品質管理基準に厳格に従って実施されました。11月15日現在、董さんは無事退院し、脳制御によって水を飲む動作を成功させるなど、脳コンピューターインターフェース技術の実用化に大きな一歩を踏み出しました。
この成果は医療技術の勝利であるだけでなく、数百万人の肢体不自由を持つ患者に新たな希望をもたらしました。