OpenAIとスタンフォード大学の教授であるAI分野の権威、吴恩達(ウー・エンダー)氏が共同で、注目の無料講座「Reasoning with o1」を公開しました。

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講座URL: https://www.deeplearning.ai/short-courses/reasoning-with-o1

OpenAIが2024年に発表した次世代AIモデルであるoシリーズ。従来の大規模言語モデルと比較して、複雑な問題をより深く「思考」することで処理するのが最大の特徴です。推論時に思考連鎖分析を実行することで、複数ステップの計画、画像推論、長期的なコーディングなど、新たな応用シーンで優れた性能を発揮します。

講座の内容は包括的で体系的であり、o1の基礎、複数ステップタスクの計画と実行、コードの作成と編集、画像推論、そしてモデルの性能向上に繋がるMetaprompting技術などを網羅しています。受講者はo1の動作原理や性能特性を深く理解できるだけでなく、実際の応用において、最適なコスト効率を実現するために様々なモデルを使い分ける方法を習得できます。

特に注目すべき点は、OpenAIが強化学習を用いて「テスト時計算」能力を持つモデルを構築する方法、そして「思考連鎖」プロンプトがo1が複雑な問題を管理可能な小さなステップに自動的に分解するのをどのように助けるかについて詳細に解説されている点です。実践的な演習では、o1を調整役として4o-miniモデルと連携させ、知能とコストのバランスを取る方法を学びます。

さらに、o1-miniとGPT4oを比較テストするコーディングコンテストも含まれており、受講者は様々なモデルのパフォーマンスの違いをより直感的に理解できます。画像認識に関しては、o1が階層的推論によってどのように優れた性能を実現するかを説明します。

この無料講座の公開は、OpenAIによるAI教育への重視を示すとともに、開発者にとって次世代AIモデルを深く理解し習得する絶好の機会を提供します。AIアプリケーション開発分野で競争力を維持したい開発者にとって、見逃せない学習機会と言えるでしょう。