マイクロソフトは、Microsoft 365個人版と家庭版のサブスクリプションにAI搭載のOffice機能を統合し、それに伴い価格を値上げすると発表しました。これまで、Word、Excel、PowerPointなどのOfficeアプリでCopilotを使用するには、月額20ドルのCopilot Proサブスクリプションが必要でしたが、今後は月額3ドルでMicrosoft 365サブスクリプションにこのAI機能が追加されます。既存ユーザーはAI機能を有効にせず、価格上昇を回避することも可能です。

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マイクロソフトによると、過去数ヶ月間、Microsoft 365サブスクリプションへのAI機能統合をテストしており、当初はオーストラリア、ニュージーランド、一部のアジア諸国でのみ提供されていましたが、現在はほとんどの市場に拡大されています。マイクロソフトの幹部Gareth Oystryk氏はインタビューで、より多くのユーザーにAI機能の利便性を体験してもらいたいと考えていると述べています。Copilot Proは引き続き20ドルの価格設定を維持しますが、最新のAIモデルへの優先アクセスが必要なユーザー向けに提供されます。

今回の価格改定は、12年ぶりとなるMicrosoft 365個人版と家庭版の値上げで、米国ユーザーは月額3ドルの値上げとなります。他の市場でもほぼ同等の値上げとなります。値上げは消費者に不快感を与えるものの、マイクロソフトはユーザーの様々なニーズに対応するため、「個人クラシック版」と「家庭クラシック版」という2つの新しいプランを発表しました。既存ユーザーは更新時にこれらのクラシックプランを選択して旧価格を維持し、Copilot機能を有効にしないことも可能です。

マイクロソフトは、新しいAIポイントシステムも導入しました。ユーザーはMicrosoft 365個人版と家庭版で毎月一定量のポイントを獲得でき、デザイナーアプリ、Paint、Photos、メモ帳などのアプリの画像生成機能に使用できます。Copilotを使用しないユーザー向けに、WordなどのアプリでCopilotを簡単にオフにする機能も提供されており、今後ExcelとPowerPointでも同様のオプションが提供される予定です。

要点:

- 📈 マイクロソフトがAI機能をMicrosoft 365に統合、月額料金が3ドル上昇。

- 📅 既存ユーザーは「クラシック版」プランを選択して元の価格を維持可能。

- 🎟️ 新しいAIポイントシステムを追加、画像生成などの機能に使用できる月間ポイントを提供。