『インテリジェント・サージェンス』の報道によると、元Midjourneyアジア副社長の王玥婷氏が智譜AIに加入し、主にマルチモーダル製品と市場を担当することになりました。同時に、智譜AIの最高戦略責任者である張闊氏と副社長の曲滕氏が近日中に退社しました。報道時点では、智譜AIはまだこれについてコメントしていません。

新任のマルチモーダル製品および市場責任者である王玥婷氏は、AIGCの代表企業であるMidjourneyのアジア副社長を務め、中国市場の運営を担当していました。今回の智譜AIへの加入は、同社の製品と市場における重要な戦略調整と見なされています。業界関係者によると、智譜AIの長所は技術力ですが、製品面は比較的弱点となっています。以前から、智譜AIはマイクロソフトやアリババ出身の胡雲華氏など、製品分野の人材を積極的に採用しており、胡氏はC向け製品「智譜清言」を担当しています。

智譜 AI

AI業界の競争が激化する中、2025年はAI製品のユーザー維持と商業化の重要な年と見なされています。一部の企業は事業を縮小し、主力製品に注力する一方、他の企業は積極的に異なる用途を探求しています。智譜AIも戦略を積極的に調整し、差別化された製品で市場を突破しようとしています。

現在、「智譜清言」は対話型ツール分野において、ユーザー数と月間アクティブユーザー数で、豆包、Kimiなどの製品に差をつけられています。2024年10月以降、智譜AIはインテリジェントエージェント(AI Agent)に焦点を当て、AutoGLMブラウザアシスタント、App/Web向けAutoGLM、PC向けGLM-PCなどを相次いでリリースし、「深層思考」モードを搭載したGLM-PC1.1バージョンも発表しました。

情報筋によると、智譜AIは王玥婷氏を代表とする若手の中堅管理職を新たに採用し、製品と商業化の中核となる人材を育成する計画を進めており、ユーザーアクティビティと市場認知度でトップクラスの製品を開発することを目標としています。

今回の経営陣の変更は、智譜AIが市場の課題に積極的に対応し、製品の商業化を加速させ、激しいAI競争の中で頭角を現そうとしていることを示しています。