2月21日、企業微信の新型バージョンが正式にリリースされ、「インテリジェントロボット」「インテリジェント表-顧客フォローアップサマリー」などのAI機能が正式に発表され、DeepSeek-R1大規模言語モデルのベータ版が導入されました。企業は、社内ナレッジベースに基づいた独自の「インテリジェントアシスタント」をワンクリックで作成し、顧客フォローアップ状況をワンクリックで自動的に要約することもできます。AIを活用することで、企業の内部連携と顧客サービスの効率を大幅に向上させることができます。

DeepSeekを導入したインテリジェントロボット:開発不要で企業専用の「万能アシスタント」を作成

今回のアップデートで、企業微信は「インテリジェントロボット」機能を全面的に導入しました。企業は開発を行うことなく、ロボットの名前と役割を設定するだけで、DeepSeekや混元などの大規模言語モデルに基づいて、企業専用の「インテリジェントロボット」をワンクリックで作成できます。

企業は社内のナレッジベース(製品資料、規則、制度など)をアップロードすることもできます。従業員が質問すると、インテリジェントロボットは資料を照合し、モデルが質問と資料を組み合わせて推論を行い、より正確で的を射た回答を提供します。

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(図:企業微信インテリジェントロボットはDeepSeek(ベータ版)または混元モデルを使用できます)

日常業務において、従業員の作業時間は、経費精算、休日調整、コンピューターのフリーズ、ネットワーク障害、過去の資料の検索などの雑務に費やされることがよくあります。インテリジェントロボットは「24時間365日対応の従業員アシスタント」として、ITサポート、管理部門への問い合わせ対応、資料検索、経費精算規則の照会などの場面に対応できます。従業員が問題に直面した際に、ロボットは瞬時に対応し、雑務による作業効率への悪影響を軽減します。

従業員が外部顧客にサービスを提供する場面では、多くの製品詳細に関する情報が必要となることが多く、サービス担当者の迅速な対応が非常に重要です。DeepSeekを搭載したインテリジェントロボットでは、企業専用の「インテリジェントサービスアシスタント」を作成できます。複雑で煩雑な製品の詳細や、推論を必要とする組み合わせプランなど、インテリジェントロボットはすぐに回答を提供し、サービス担当者がより迅速かつ効果的に顧客にサービスを提供できるよう支援します。

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(図:企業微信「インテリジェントロボット」の顧客サービスシーンにおける例)

興味深いことに、DeepSeekとインテリジェントロボットを連携させることで、顧客サービスは従来よりもスマートで人間味あふれるものになります。DeepSeekを活用することで、サービス担当者は製品をより深く理解し、顧客の感情をより鋭敏に察知し、困難な顧客対応にも対応し、より満足度の高いサービス体験を提供できます。

例えば、アフターサービスの場面で、顧客が感情的に返品を要求した場合、最前線のカスタマーサービス担当者は迅速に顧客の感情を落ち着かせ、同時に現実的な解決策を提供する必要があります。これは、最前線の担当者の経験と臨機応変な対応力が試されます。「顧客が何度も問い合わせるのに、なかなか注文に至らない」という問題も、多くの最前線の営業担当者を悩ませています。DeepSeekを活用することで、インテリジェントロボットは顧客の状況に基づいて迅速にフォローアップの提案と推論プロセスを提供し、顧客の深いニーズを理解する手助けをし、すべての営業担当者が「顧客をより理解し」「業務をより理解する」サービスを提供できるようにします。

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(図:企業微信「インテリジェントロボット」はより人間味のある言葉遣いを提供できます)

DeepSeekを導入した「インテリジェント表」:顧客フォローアップをワンクリックで「AIサービス」化

企業微信の「インテリジェント表」にもDeepSeekが導入され、ベータ版を利用している企業は、インテリジェント表の顧客サービスフォローアップテンプレートでDeepSeekを呼び出し、ワンクリックで顧客フォローアップのサマリーを生成し、顧客サービスの質を向上させることができます。

現在、顧客がQRコードをスキャンして従業員を追加すると、インテリジェント表は顧客の微信ニックネーム、追加時間、サービス担当者などの情報を自動的に同期し、手動入力は不要です。今回のアップデートでは、AIが各顧客のフォローアップサマリーを自動的に生成します。例えば、最近の顧客の関心事項、注文意向などの重要な情報を抽出します。例えば、AIは顧客が特定の製品について繰り返し問い合わせていることを認識し、従業員に関連商品を優先的に推奨したり、割引情報を提供したりするよう促します。

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(図:企業微信「インテリジェント表」で「顧客フォローアップサマリー」をワンクリックで生成)

企業微信は1200万を超える実際の企業や組織と連携しており、DeepSeekのような人工知能ツールを導入することで、大規模言語モデルのあらゆる業界への普及を加速させ、AIを企業微信エコシステム内で「すぐに使える」生産性向上ツールにすることで、すべての企業が低コストで技術による効率改革の恩恵を受け、コアビジネスの革新に集中できるようになります。