Zoom社は、AIアシスタント「Zoom AI Companion」の機能を大幅にアップグレードし、単なる個人アシスタントから真の「インテリジェントエージェント」へと進化させました。これらの新機能は、ビデオ会議におけるインタラクションと生産性の向上を目指しています。Zoomの最高製品責任者であるSmita Hashim氏は、AI Companionの進化が業務における生産性と協調性を大幅に向上させると述べています。

Zoom AI Companionの新機能には、「Zoom Tasks」が含まれます。これは、会議の要約、チャットログ、メールからToDoリストを識別し、後続会議のスケジュール設定やドキュメント作成などのタスクを自動的に実行します。この機能は今月末に正式リリースされる予定で、Zoomドキュメントへの埋め込みも可能です。

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もう一つの注目すべき機能は、新しい音声レコーダーです。Zoom Workplaceモバイルアプリからアクセスでき、オフラインでの会話の書き起こし、要約、捕捉を行い、後から簡単に確認できます。

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さらに、会議を円滑に進めるための「会議議題」機能も導入されました。ファシリテーターは各議題にタイマーを設定し、AIが生成するリアルタイムのメモを確認できます。これらの2つの新機能は5月にリリースされる予定です。

ハイブリッドワークの管理を容易にするため、「ワークスペース予約」機能も追加されました。この機能は、同僚のオフィス出勤状況を表示し、既存の会議スケジュールに基づいて最適な出勤日を提案し、会議室やデスクの予約も行えます。この機能も5月にリリース予定です。

Zoom製品の中でも、Zoom DocsはAI Companionの機能強化を受けます。「高度な参照」機能(6月リリース予定)では、社内外の参考文献に基づいてライティングプランを作成し、ドキュメントに組み込むことができます。また、7月にはデータテーブル作成機能が追加され、会議要約などからAIアシスタントにデータテーブルの作成を依頼できます。

より高度なAIサポートを希望するユーザー向けには、「カスタムAIアシスタント」アドオンが提供されます。カスタム会議テンプレート、会議要約テンプレートの作成、専門用語辞書の構築など、ニーズに合わせて機能をカスタマイズできます。このアドオンはユーザーあたり月額12ドルで、4月にリリース予定です。

これらのZoom AI Companionの新機能は、引き続き有料ユーザー向けに無料で提供されます。これらの革新的な機能の導入により、Zoomは最前線の労働者、医療従事者、教育関係者など、様々な業界における生産性向上に継続的に取り組んでいます。

要点:

🌟 Zoom AI Companionに「Zoom Tasks」機能が追加され、ToDoリストの自動認識と実行が可能になりました。

🗣️ 新しい音声レコーダーはオフラインでの会話を書き起こし、リアルタイムの会議メモ機能を提供します。

📅 「カスタムAIアシスタント」は4月にリリースされ、ユーザーはニーズに合わせて機能をカスタマイズできます。