インドの有名なティルパティ寺院(Tirumala Tirupati Devasthanams、略称TTD)は、人工知能(AI)技術を採用する最初のヒンドゥー寺院となることを発表しました。寺院管理委員会はGoogleと協定を結び、AIシステムの導入により巡礼者のサービス体験を改善し、より円滑な巡礼の旅を確保する計画です。

TTDの理事会は会議でこの決定を行い、理事長BR・ナイドゥ(BR Naidu)氏をはじめ、J・シャマラ・ラオ(J Syamala Rao)氏、ベンカイア・チョウダリー(Venkaiah Chowdary)氏などのメンバーが発表しました。今回の協力の主な目的は、一般の巡礼者が寺院内で長時間待機する時間を削減し、巡礼体験を向上させることです。

具体的な協力内容はまだ確定中とのことですが、TTDはAIの統合は主に客流管理ソリューションに焦点を当てることを強調しています。この技術は、巡礼者の体験を効果的に最適化し、参拝中のよくある待ち時間の問題を解決すると期待されています。

これ以前にも、インドの他の地域では、巡礼活動の管理効率向上のためAI技術の活用が試みられてきました。例えばアヨーディヤーでは、監視映像をリアルタイムで分析し、不審な活動を検知して警告を発する「ジャビス」というAI音声ビデオ分析ソフトウェアが導入されました。また、地元当局はAIカメラ、RFID腕輪、ドローン監視、モバイルアプリケーション追跡などを活用して、巡礼者の流れと出入りの効果的な管理を行っています。

2019年の「マハー・クンブ・メラ」開催時には、ウッタル・プラデーシュ州政府が11言語に対応した「クンブ・サハイ・ヤク(Kumbh Sah‘AI’yak)」というAIチャットボットを導入し、巡礼者に対して重要な日付やイベントに関する情報を提供しました。

これらの先進的な技術的手段を通じて、ティルパティ寺院の管理層は、巡礼者にとってより便利で安全な環境を作り出し、他の宗教施設にも模範を示したいと考えています。

要点:

🌟 ティルパティ寺院がAI技術を採用する最初のヒンドゥー寺院となり、巡礼者のサービス体験向上を目指します。

⏳ AI統合は、巡礼者の待ち時間の問題に重点を置き、巡礼効率を向上させます。

📱 その他の地域でもAI技術を活用し、巡礼活動の管理と安全性を向上させる試みがされています。