The Informationの報道によると、OpenAIは、元Appleのデザイン責任者であるジョニー・アイブ氏とOpenAIのCEOであるサム・アルトマン氏が共同設立した「io Products」という企業の買収を検討しているとのことです。同社は、画面を持たない可能性のある「携帯電話」や、家庭向けスマート製品など、新型AIデバイスの開発に注力しています。プロジェクト関係者によると、この製品は従来の携帯電話とは全く異なるものになるということです。

アイブ氏とアルトマン氏の協業は1年以上前に始まり、音声AIアシスタントの開発が主な目標でした。現在、このプロジェクトはまだ初期設計段階にあり、最終的な製品コンセプトはまだ確定していません。同社は、ローレン・パウエル・ジョブズ氏のEmerson Collectiveから資金提供を受けています。io Productsのチームは小規模ですが、元Appleデザイナーのダン・タン氏やエバンス・ハンキー氏など、アイブ氏と共にiPhoneのデザインに携わったメンバーが中心となっており、そのデザイン力は高く期待されています。

買収の可能性に加え、OpenAIとio Productsは他の協力方法についても検討しています。関係者によると、OpenAIが買収を完了した場合、関連技術の取得だけでなく、デバイス開発のエンジニアリングチームも統合できるということです。取引の構造は、io Productsがハードウェア開発のためのエンジニアを雇用し、OpenAIがAI機能を提供し、アイブ氏のLoveFromがデザイン面で専門知識を提供するという形になる見込みです。

ジョニー・アイブ氏は2019年にAppleを退社し、Appleのチーフデザインオフィサーを務めた後、自身のデザイン会社LoveFromを設立しました。それでも彼は2022年までAppleの顧問を務めていました。

要点:

📱 OpenAIは、ジョニー・アイブ氏とサム・アルトマン氏が設立したAIハードウェアスタートアップ「io Products」の買収を検討しており、同社は画面のないスマートデバイスの開発に注力しています。

💻 io Productsのチームは元Appleデザイナーで構成されており、現在も初期設計段階にあり、最終的な製品コンセプトはまだ確定していません。

🤖 OpenAIとio Productsの協力は、AI音声アシスタント市場におけるAppleとの競争を激化させる可能性があります。