中国Z.com(ChinaZ.com)6月12日 消息: 最近開催された360AI新製品発表会をめぐる論争で、女性の時代劇風ポートレート写真が注目を集めています。AIGCクリエイターのDynamicWang氏は、360AI新製品発表会がAI画像生成モデルで作成した自身の画像を盗用したと主張し、損害賠償を求めています。しかし、360副社長の梁志輝氏は、当該画像は360AIブラウザで再描画されたものであり、原画モデルの10倍の購入を求める要求に疑問を呈し、法的措置によって著作権問題を解決する意思を示しました。
この論争は、6月6日に開催された360AI新製品発表会に端を発します。発表会で、360グループ創設者の周鴻禕氏は、360AIブラウザの「部分的再描画」機能を披露しました。この機能は、女性の時代劇風ポートレート写真を再描画することで、AI技術の威力を示したものです。しかし、この写真はDynamicWang氏によって、自身がAI画像生成モデルで作成した画像の盗用であると指摘されました。
DynamicWang氏はメディアのインタビューで、この女性の時代劇風ポートレート写真は、自身が訓練・調整したAI画像生成モデルで作成したものであり、360AI発表会で用いられた写真は、自身の原画を基に再描画されたものだと述べています。これは著作権侵害だと主張し、賠償を求めています。
一方、360副社長の梁志輝氏は異なる見解を示しています。彼は自身の朋友圈で、両者の画像に違いはあるものの、360AIブラウザで使用された画像は再描画されたものであり、原画ではないと述べています。彼は原画モデルの10倍の購入を求める要求に疑問を呈し、法的措置によって著作権問題を解決する意思を示しました。
梁志輝氏はまた、生成コンテンツの権利帰属や著作権保護の可否が法的にまだ曖昧である点を指摘しつつ、製品マネージャーとして、起こりうる不手際や問題について作者に連絡を取り、謝罪したと述べています。彼は謝罪の重要性を強調し、公正で公開された議論を通じて、中国のAIGC産業の発展を促進することを訴えています。