6月19日より、Adobeは人気のPDF編集ソフトAcrobatに、AIによる大幅な機能強化アップデートを提供開始します。今回のアップデートでは、Acrobatに搭載されているAIアシスタント機能が大幅に強化され、複数ドキュメントの分析、対応ファイル形式の拡大、そして新しい画像生成機能が追加されます。

まず、AIアシスタントは複数のドキュメントを同時に分析し、質問に答える機能が追加されます。以前は単一のPDFドキュメントしか処理できませんでしたが、Word、PPTなど複数の形式のファイルをアシスタントインターフェースにドラッグ&ドロップするだけで、AIが自動的に複数のドキュメントの内容を分析し、ユーザーの質問に答えたり、全体的な傾向を把握したりすることが可能になります。

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Adobeは自社のFireflyモデルを統合し、AcrobatにAI画像ジェネレーターを追加しました。ユーザーはプロンプトに基づいて新しい画像を生成したり、既存のPDF内の画像の背景削除、微調整などの編集を行うことができます。Adobeは、AIで生成されたコンテンツは「業務に安全」であり、プライバシーを侵害したり、ブランドイメージに悪影響を与える結果を生み出したりすることはないと強調しています。

さらに、Adobeはデータプライバシー保護へのコミットメントを改めて表明しています。ドキュメントはクラウドにアップロードして分析する必要がありますが、AdobeはこれらのデータをAIモデルのトレーニングに使用することは決してなく、サードパーティの言語モデルプロバイダーによる利用も禁止しています。

これらのAI機能強化により、Acrobatの作業効率がさらに向上し、大量のドキュメント処理や視覚コンテンツの最適化が大幅に容易になります。ユーザー獲得のため、Adobeは6月18日から28日まで、上記の新機能を全ユーザーに無料で提供します。