北京市人工知能産業投資基金は、昨年からの投資に加え、智譜(Z.ai)に2億元を追加投資することを発表しました。これは、智譜のオープンソースモデルの開発とオープンソースコミュニティのエコシステム構築を支援するためです。智譜は、同基金設立以来初めて投資されたAI大規模モデル企業であり、現在最も急速に成長している企業でもあります。テキスト、推論、音声、画像、ビデオ、コードなど、幅広いモデル能力を備え、商業化も進み、100万人を超える開発者コミュニティと企業ユーザーを抱えています。
今回の追加投資は、智譜のオープンソースモデルとアルゴリズムのイノベーションにおける能力構築をさらに推進することを目的としています。智譜は、2025年を「智譜オープンソースイヤー」と宣言するなど、オープンソースエコシステムの発展を積極的に推進しています。4月14日には、32B/9BシリーズのGLMモデル(基盤モデル、推論モデル、熟考モデルを含む)をオープンソース化しました。これらのモデルはすべて緩やかなMITライセンスの下で提供され、商用利用と配布が無料で可能となっており、業界から大きな注目を集めています。
オープンソースエコシステムの構築をさらに推進するため、智譜Z基金は3億元を拠出し、世界規模のAIオープンソースコミュニティの発展を支援します。智譜のオープンソースモデルに限らず、オープンソースモデルに基づいたあらゆる創業プロジェクトが申請可能です。智譜は常にAIの普及に尽力しており、2023年には国内初のチャット大規模モデルであるChatGLM-6Bをいち早くオープンソース化し、短期間で1000万回以上のダウンロード数を達成しました。設立から約6年間で、55以上のモデルをオープンソース化し、国際的なオープンソースコミュニティでの累計ダウンロード数は約4000万回に達しています。
2025年オープンソースイヤーにおいて、智譜は既に、漢字の生成をサポートする最初のオープンソーステキストツーイメージモデルであるCogView4と、基盤モデル、推論モデル、熟考モデルを含む最新の32B/9BシリーズGLMモデルをオープンソース化しています。智譜は大規模モデルのオープンソースエコシステム全体の繁栄を促進するため、具体的な行動をとっており、北京が人工知能の「世界的なオープンソース都市」となることに貢献すべく努力しています。