ソフトバンクグループとTempus AIは、人工知能(AI)を活用した個人医療データ分析と治療提案を提供する新たな合弁企業を設立しました。ソフトバンクグループの孫正義CEOが東京での記者会見で発表しました。

ソフトバンク、孫正義

これは、ソフトバンクが数々のAI投資を発表した後の最新の動きであり、ここ数年の低迷期を経て投資を加速させていることを示しています。ソフトバンクは今年4月のTempusのGラウンド資金調達で約2億ドルを投資し、その後Tempusは6月にナスダック市場に上場しました。

Tempusは米国でゲノム検査サービスを提供しており、数百万人の患者の臨床記録データベースに基づいて、AIによる治療法や臨床試験の提案を行っています。両社は、このサービスを日本に導入し、米国以外でこの種のサービスを受けられる唯一の医療市場とすることを目指しています。

両社はそれぞれ150億円(約9300万ドル)をこの合弁企業に出資する予定です。合弁企業の設立は7月末を予定していますが、取引成立条件の達成が必要です。Tempusの株価は6月26日に約27.50ドルまで下落しましたが、6月14日の新規株式公開価格は37ドルでした。

要点:

⭐ ソフトバンクグループとTempus AIが、米国のゲノム検査とAIに基づく治療提案サービスを日本に導入することを目的としたAI医療合弁企業を設立。

⭐ 両社はそれぞれ150億円(約9300万ドル)を合弁企業に出資予定。

⭐ Tempusの株価は6月26日に約27.50ドルまで下落し、6月14日の新規株式公開価格を下回った。