韓国のメディア報道によると、人工知能(AI)アプリケーション向けチップ開発のスタートアップ企業FuriosaAIは、先日、メタ(旧フェイスブック)から提示された8億ドルもの買収提案を拒否しました。FuriosaAI側は、AIチップの自主開発と生産に注力し続けると表明しています。
報道によると、買収交渉決裂の主な理由は、買収後の事業戦略や組織構造における両社の意見の相違であり、買収価格自体ではありませんでした。
多くの企業が大型言語モデル(LLM)の構築に注力する中、メタはAIチップ大手のNVIDIAへの依存度を減らすべく、積極的に動いています。NVIDIAのチップはLLMのトレーニングと構築において圧倒的な地位を占めています。そのため、メタは昨年、独自のAIチップを発表し、今年1月には2025年までに650億ドルをAI開発に投資すると発表しました。
現在までに、FuriosaAIとメタはいずれもコメント要請に応答していません。
注目すべきは、FuriosaAIが現在、約4800万ドル(700億ウォン)の資金調達に向け投資家と交渉中で、今月中にも完了する見込みだということです。
FuriosaAIは、サムスン電子とAMDで勤務経験のあるJune Paik氏によって2017年に設立されました。同社は、WarboyとRenegade(RNGD)という2つのAIチップを開発し、NVIDIAやAMDなどの業界リーダーとの競争を目指しています。
FuriosaAIによると、RNGDチップはLG AI Researchとサウジアラムコ(Aramco)との協力の下、テストが完了しており、推論モデルに特に適しているとのことです。LG AI Researchは、AIインフラストラクチャにRNGDチップを採用する予定であり、FuriosaAIは年内にこれらのチップを正式に発売する予定です。