有名なベンチマークツールGeekbenchが、デバイスの処理能力を評価する新しいクロスプラットフォームツールをリリースしました。その名もGeekbench AI。CPU、GPU、そしてNPU(ニューラルプロセッシングユニット)を測定し、機械学習タスクにおけるデバイスのパフォーマンスを評価します。
Geekbenchを開発するPrimate Labs社は、当初このソフトウェアをGeekbench MLとして開発し、2021年にはプレビュー版をリリースしました。技術の進歩とニーズの変化に伴い、ソフトウェアの名称はGeekbench AIに変更され、様々なタスクにおける様々なハードウェアのパフォーマンスを探求することを目指しています。このツールは、正確さと速度に基づいてパフォーマンスを評価し、ONNX、CoreML、TensorFlow Lite、OpenVINOなど、複数のフレームワークをサポートしています。
Geekbench AIは、フル精度、半精度、量子化の3つの評価基準を提供します。Primate Labs社によると、これらのスコアには精度測定も含まれており、ワークロードの出力結果と実際の状況の近さを評価します。つまり、デバイスがタスクを実行する際の正確性を示します。
デバイスの実タスクにおけるパフォーマンスとGeekbench AIのスコアの関係をより深く理解するためには、さらなる検証が必要です。例えば、AI機能を搭載したデバイスでは、フレームレートやロード時間だけでなく、予測テキストの精度や画像編集ツールの生成結果の質なども評価する必要があるでしょう。
現在、このツールはWindows、macOS、Linux、Android、iOSで利用可能です。ユーザーは自由に試して、その機能を体験できます。