百度(バイドゥ)の2024年第2四半期決算報告書によると、同社の総売上高は339億人民元に達し、前年同期とほぼ同水準でした。百度に帰属する純利益は55億元でしたが、米国通用会計基準以外で計算すると、純利益は74億元になります。その後の決算説明会では、百度の経営陣が財務ハイライトを解説し、アナリストからの質問に答えました。
百度の会長兼CEOである李彦宏(リー・イエンホン)氏は会議で、今後2~3年で人工知能分野は非常に激しい競争に直面すると強調しました。そして、競争を生き残れるのは最終的に利益を上げられる企業だと考えています。百度は人工知能分野に10年以上投資しており、先行者利益とリーダーシップを得ています。李彦宏氏は特に、百度の文心大模型の1日あたりの呼び出し回数が6億回を超え、テキスト処理能力が国内でトップレベルにあると述べました。
百度スマートクラウド事業は、この四半期に前年同期比14%の成長を達成しました。これは、生成AIと大規模言語モデルに対する各業界からの強い需要によるものです。スマートクラウド事業の成長は、百度の人工知能インフラにおけるリーダーシップ、そしてモデル推論コストの削減、モデルポートフォリオの拡張、開発キットの開発に向けた同社の取り組みによるものです。
検索事業に関しては、百度は文心大模型を活用して検索事業のアップグレードを加速させています。現在、検索結果の18%が生成AIによって提供されており、これらの結果は従来の検索結果よりも包括的で関連性が高いです。百度はまた、文心インテリジェントエージェントプラットフォームを立ち上げ、開発者がユーザーのニーズに応えるインテリジェントエージェントを作成することを奨励しており、すべての開発者が協力してインテリジェントエージェントネットワークのエコシステムを構築することを目指しています。
Robotaxi事業について、李彦宏氏は、Apollo Go自動運転タクシーサービスが世界最大の自動運転乗車サービスプロバイダーとなり、武漢市で地域的な収支均衡を達成したと述べました。百度は様々なビジネスモデルとパートナーシップにオープンな姿勢を示しており、今後、軽資産モデルへの移行を計画し、市場機会を捉えるとしています。