ニューサウスウェールズ大学研究:青少年の自殺リスク予測

ニューサウスウェールズ大学の研究者らは、オーストラリアの追跡調査に参加した14~17歳の青少年のデータ(4000件以上の潜在的な自殺および自傷リスク要因を含む)を用いて研究を行いました。

機械学習モデルを用いてこれらの要因を分析した結果、うつ病、不安、行動問題などの精神的な健康状態が、自殺および自傷リスクの最も重要な予測因子であることが分かりました。過去の自殺未遂の履歴のみを考慮した場合と比較して、このモデルは将来の自殺および自傷リスクをより正確に予測できます。

また、学校や家庭環境も重要な影響因子であることも明らかになりました。本研究は、ビッグデータと機械学習を活用することで、青年の自殺リスクをより正確に評価し、早期介入を行うことが可能であることを示唆しています。

しかしながら、モデルの適用にあたっては、個人の精神状態だけでなく、様々な社会環境要因も考慮する必要があることを付け加えておきます。