クアルコム(Qualcomm)が拡張現実(AR)アライアンスに正式加盟し、最後の創設メンバーとなりました。ARアライアンスの他の創設メンバーには、STMicroelectronics、META、Essilor Luxottica、Corning、Dispelix、Optofidelity、MICROOLED、Googleなどが含まれます。
このアライアンスは、様々な組織にプラットフォームを提供することを目的としており、そこで協力して拡張現実ハードウェアの開発を推進し、ユーザーエクスペリエンスを向上させるARウェアラブルデバイスやその他の製品の創造に注力します。
ARアライアンスの会長であるBharath Rajagopalan氏はインタビューで、全ての創設メンバーがAR技術の発展を推進しており、ARの可能性は非常に大きく、協力できる余地が十分にあると述べました。また、ARアライアンスは実際に活動できる場であり、グローバルなARサプライチェーンの進歩とイノベーションを統一し推進することを目的としていると指摘しました。クアルコムの参加は、このハードウェアエコシステムに重要な力となることは間違いなく、アプリケーション開発のプラットフォーム能力と長年の業界経験がアライアンスに大きな価値をもたらします。
さらに、クアルコムは料理テクノロジー企業Kitchと協力して、ユーザーに料理の仕方を教えるARグラスを開発しました。この製品は2023年の拡張現実世界博覧会で初公開され、クアルコムのSnapdragonプラットフォームを活用して、AR技術をKitchの既存の料理アプリに統合し、ユーザーがより直感的でインタラクティブな料理体験をすることを可能にしています。
また、クアルコムは2022年にMETAからバーチャルリアリティヘッドセットのチップサプライヤーに選ばれたことも注目に値します。これは、クアルコムがバーチャルリアリティと拡張現実の分野で高い技術力を持っていることを業界が認めたことを意味します。METAの消費者向けVRヘッドセット(以前はOculusと呼ばれていました)もクアルコムのプロセッサを使用しており、QuestヘッドセットはクアルコムのSnapdragon XR2チップを搭載しています。
今回のクアルコムの参加は、ARアライアンスに新たな活力を注入するだけでなく、拡張現実技術の将来の発展に新たな可能性を切り開くものです。これらの業界の巨人たちがどのように協力してAR技術の進歩を推進していくのか、期待が高まります。
要点:
🌟 クアルコムがARアライアンスに参加し、最後の創設メンバーとなり、ARハードウェア開発を促進します。
🤝 ARアライアンスの創設メンバーにはMETA、Googleなどが含まれ、ユーザーエクスペリエンスの向上を目指しています。
👓 クアルコムとKitchが協力してARグラスを開発し、料理の指導に活用します。