先日、UAEの国営投資会社MGXが、OpenAIの数十億ドル規模の資金調達ラウンドへの参加を検討しているとの報道がありました。
ウォールストリートジャーナルの報道によると、MGXはまだ具体的な投資額を決定しておらず、OpenAIは65億ドルの資金調達を目指し、企業価値を1500億ドルに引き上げようとしています。
この資金調達計画は、ベンチャーキャピタルのThrive Capitalなどの支援を受けており、マイクロソフトも参加する可能性があります。マイクロソフトは2019年以来、OpenAIに130億ドルを投資しています。さらに、アップルとNVIDIAもOpenAIと投資交渉を行っています。
OpenAIのCEOであるサム・アルトマンは投資家に対し、同社の年間経常収益が最近40億ドルに達したと明かしました。この数値はOpenAIの堅調な事業実績を示しており、投資家の関心をさらに高めています。
同時に、アルトマンはMGXの取締役会長である投資家のタハヌーン・ビン・ザイード・アル・ナハヤーンと協議を行い、世界のチップ生産能力を高めるための最大1兆ドル規模の計画について話し合いました。
MGXは今年3月、グローバル投資会社ムバダラとAI企業G42によって設立されました。人工知能と先端技術の開発と応用への投資を目的とし、UAE国内だけでなくグローバル市場もターゲットにしています。MGXはAIインフラ、コアテクノロジー、およびその応用開発に注力しています。ムバダラは3月11日のプレスリリースで、「我々の唯一の目標は、人類の利益のために、人工知能の責任ある、そして包括的な開発を加速させることであり、これはアブダビの世界的な投資戦略によって推進されます」と述べています。MGXの設立は、UAEが技術人材、投資家、起業家において世界をリードする地位をさらに強化することを目的としています。
特筆すべきは、UAEは約2兆ドルの国家保有ファンドを保有しており、世界的なAIセンターの設立を通じて石油への依存度を減らすことを目指しており、それがMGXの設立を促しました。また、G42は4月にマイクロソフトから15億ドルの投資を受け、両社のAIとデジタル変革分野における長期的なパートナーシップをさらに強化しました。
要点:
💰 MGXがOpenAIに数十億ドルの投資を検討、OpenAIは65億ドルの資金調達を模索。
🤖 OpenAIの年間経常収益は40億ドルに達し、堅調な事業実績を示す。
🌍 MGXはムバダラとG42によって設立され、人工知能と先端技術への投資と開発に注力。