企業向け購買プロセスオーケストレーションプラットフォームZipHQは本日、22億ドルの評価額で1億9000万ドルのシリーズD資金調達ラウンドを完了したと発表しました。このラウンドはBOND Capitalがリードインベスターとなり、DST Global、Adams Street Partners、Alkeon Capitalが参加し、既存投資家のY CombinatorとCharles River Venturesも引き続き投資しています。
2020年に設立されたZipは、AIを活用して企業の購買プロセスを再定義しています。同社は、企業の既存のERPやサプライヤー管理システムとシームレスに統合し、ニーズから支払いまでの一連のプロセスを管理するエンドツーエンドのインテリジェント購買プラットフォームを構築しました。
技術面では、ZipのプラットフォームはAI技術を活用して多くのイノベーションを実現しています。
自動化されたワークフロー
ドキュメントデータのインテリジェント抽出
契約リスクの自動検知
AIアシスタントによる購買申請支援
これらの機能により、人的操作とエラーが大幅に削減されるだけでなく、購買チームはより戦略的な業務に集中できるようになります。プラットフォームのリアルタイムコラボレーション機能により、承認プロセスに関わるすべての関係者が情報共有を維持し、購買効率が大幅に向上します。
購買ニーズの早期可視化とAI駆動のインサイトを提供することにより、Zipは企業がサードパーティリスクを積極的に管理し、支出を最適化することを支援します。統計によると、顧客はZipプラットフォームを使用することで、購買支出を累計で45億ドル以上削減しています。
過去1年間で、Zipは大企業顧客数を3倍に増加させました。その代表的な顧客には、クラウドデータ大手Snowflake、金融サービス企業Discover、化粧品小売業者Sephoraなどがあります。
「企業は複雑な承認プロセス、セキュリティリスク、手動データ入力によって、数十億ドルもの資金と無数の時間を浪費しています」とZipの共同設立者兼CEOであるRujul Zaparde氏は述べています。「Zipはこれらの問題を解決し、顧客のために多大な資金と時間を節約できることを証明しました。今回の新たな資金調達ラウンドは、企業支出管理の方法をさらに革新するために役立ちます。」
Tracxnのデータによると、今回のラウンドを含め、Zipはこれまでに約3億7100万ドルの資金調達を実施しています。以前は、2023年5月に1億ドルの資金調達を完了しています。