AIスタートアップ企業Sanaは先日、5500万ドルの資金調達を発表し、企業価値は5億ドルに達しました。このラウンドは、米国の大手NEAがリードインベスターを務め、Menlo Venturesやその他の投資家も参加しました。
Sanaは2016年に設立されたスウェーデンの企業で、これまでに総額1億3000万ドルを調達しています。「知識アシスタント」と呼ばれる企業向けソフトウェアを開発しており、企業情報を索引付けすることで、従業員がAIを使ってこれらの情報を検索・アクセスできるようにしています。
今回の資金調達の一環として、SanaはイスラエルのAI自動化スタートアップ企業CTRLを買収したことも発表しました。CTRLはStripeやAirtableなどの企業で使用されています。
Sanaの製品は、顧客のすべての内部アプリケーションと、Salesforce、Notion、Slack、Google Drive、会議などの外部プラットフォームと統合できるため、従業員はほぼすべての企業情報リポジトリを検索できます。同社は、製薬会社のノバルティスやMerck、モビリティスタートアップのVoiなど、約300社の企業顧客にサービスを提供しています。
Sanaの目標は、企業内のすべての知識の最適なインデックスと大規模言語モデル(LLM)を接続する汎用人工知能インターフェースを作成することです。同社は、この技術の力を活用したいと考えている企業向け製品を提供するために、GoogleやMicrosoftと激しい競争を繰り広げています。