ロイター通信によると、情報筋の話として、AI検索スタートアップ企業Perplexityが新たな資金調達ラウンドを実施中で、5億ドルの調達を目指し、企業価値は90億ドルに達すると報じられています。このニュースは、AI分野への投資家の熱意が依然として高いことを示しています。
カリフォルニア州に本社を置くPerplexityの今回の資金調達ラウンドは、ベンチャーキャピタルのInstitutional Venture Partners(IVP)が主導しており、IVPはPerplexityの取締役会メンバーでもあります。今年1月には、シリーズBラウンドで7360万ドルを調達しており、その時点での企業価値は約5.2億ドルでした。OpenAIのChatGPTの市場での成功に伴い、AIスタートアップ企業への注目が高まり、企業はこぞってこの技術を採用しています。
OpenAIが先月66億ドルの資金調達を完了した後、同社の企業価値は1570億ドルに達する可能性があり、世界で最も価値のある非公開企業の一つとなっています。同時に、ChatGPTの登場はメディア界の注目を集め、多くの出版社は、チャットボットがインターネット上で情報を検索し、段落の要約を生成する能力に懸念を示しています。最近では、メディア大手ニュースコーポレーションの出版社がPerplexityを訴え、「大量の違法複製」による著作権侵害を主張しています。さらに、「ニューヨーク・タイムズ」もPerplexityに対し、生成AI関連の活動の中止を求める「停止と撤回」の通知を送付しています。
Perplexityはインターネット検索を通じて情報を提供しており、現在、アマゾンの創設者ジェフ・ベゾス氏とチップ設計企業のNVIDIAの支援を受けています。市場をリードするAI企業の一つとして、PerplexityはAlphabet傘下のGoogleが支配する検索エンジン市場に挑戦しようと努力しています。
Perplexityの資金調達状況については、「ウォールストリート・ジャーナル」が最初に報じました。
要点:
🌟 Perplexityは新たな資金調達ラウンドを実施中で、5億ドルの調達を目指し、企業価値は90億ドルに達する見込み。
📈 1月のシリーズBラウンドでの企業価値は5.2億ドルであり、急速な成長の可能性を示している。
⚖️ Perplexityは最近、著作権侵害訴訟を複数件抱えており、出版社から著作権保護されたコンテンツの違法使用を訴えられている。