イーロン・マスクが所有するソーシャルメディアプラットフォームX(旧Twitter)は先日、AIアシスタントGrokにAuroraという新しい画像生成機能を追加しました。しかし、この機能は公開から数時間で一部ユーザーのインターフェースから消え、注目を集めています。

1733627079509.png

10月にXが公開した最初の画像生成ツールFluxと同様に、Auroraはほとんど生成制限がなく、モバイルアプリとウェブ版Grokのタブからアクセスできます。著名人や著作権のあるキャラクター(ミッキーマウスなど)の画像も生成できますが、ヌード画像は生成できません。しかし、「血まみれのドナルド・トランプ」のような、やや残酷な描写は可能です。

Auroraの技術的出自は現時点では不明です。XのAI機能の多くは、マスク氏が率いるスタートアップ企業xAIによって開発されています。xAIの従業員はAuroraの微調整に関わったと述べていますが、この生成ツールがxAIによって完全に独立して開発されたかどうかは依然として謎です。Auroraは、非常にリアルな風景や静物画の生成に優れていますが、人物の手の変形や不自然な物体の融合など、細部の処理にはまだ課題が残っています。

Auroraの公開は、XがGrokサービスを無料化した時期と重なります。以前はGrokを使用するには月額8ドルのPremium会員料金が必要でしたが、現在は無料ユーザーも2時間に10件のメッセージ送信、1日に3枚の画像生成が可能です。

1733627091610.png

今週、XとxAIの動きは大きな注目を集めています。Auroraの一時的な公開に加え、xAIは60億ドルの資金調達を完了し、Grokの独立したアプリケーションを開発中であると伝えられています。次世代チャットモデルGrok3の発表も間近だと考えられています。

Auroraの突然の停止は憶測を呼んでいますが、その短い公開期間でも、XとxAIが生成AI技術の開発を積極的に進めていることを改めて示しました。