Stability AIの新CEO、プレム・アカラジュ(Prem Akkaraju)氏は、サンフランシスコで開催されたフォーチュン「ブレインストーミングAI」会議で、困難な時期を乗り越え、同社が三位数成長を達成し、すべての負債を解消したと発表しました。
アカラジュ氏は会議で「私たちのバランスシートはクリーンで、負債はありません」と述べました。具体的な売上高は明かしませんでしたが、Stability AIは現在、APIとライセンスサービスに注力しており、事業は急速に成長していると強調しました。
アカラジュ氏は6ヶ月前にStability AIに加わり、新しい経営陣の一員となりました。この経営陣には、Greycroft Partnersの共同創設者であるダナ・セトル(Dana Settle)氏と、テクノロジー企業家のショーン・パーカー(Sean Parker)氏も含まれています。Stability AIは以前、経営混乱により投資家の離脱に見舞われ、創業CEOも辞任し、売却も検討していました。アカラジュ氏は「よく言われるように、アップルは1997年に破産からわずか90日しか離れていませんでした。それよりも、当社は状況が良いです」と比喩的に説明しました。
ダナ・セトル氏はStability AIの回復を「奇跡」と表現し、他の人が気づかない機会に大きなリターンを見出すことが多いと指摘しました。アカラジュ氏とパーカー氏は、マーベル映画やジェームズ・キャメロン監督の「アバター」を制作したWeta Digitalで共に働いた経験があります。CEOに就任する前から、アカラジュ氏は投資家との取引を進め、Stability AIの注目度を高めていました。キャメロン氏にも直接連絡を取り、Stability AIの取締役会への参加を承諾してもらいました。
アカラジュ氏の就任以来、CoatやLightspeed Venture Partnersなどの大口投資家を含む、以前の経営陣と対立していた投資家も復帰しています。これらの投資家の復帰は、同社の将来性に対する重要な指標と見なされています。アカラジュ氏は「私たちは、利益の一致を基盤とした取引を行い、Stability AIの技術がエコシステム全体にとって重要であることを皆が認識しました」と述べています。
要点:
💼 Stability AIの新CEO、プレム・アカラジュ氏は、同社の事業が三位数成長を達成し、無負債であると発表
📈 新経営陣は6ヶ月で回復を達成し、離れていた投資家を呼び戻すことに成功
🎥 有名監督のジェームズ・キャメロン氏がStability AIの取締役会に加わり、業界の信頼回復を示唆