中国の人工知能企業である無問芯穹(ウーウェンシンチヨン)は、最新開発の端末側全モダリティ理解AIモデル「Megrez-3B-Omni」のオープンソース化を発表しました。このモデルは世界初の同種オープンソースプロジェクトであり、同社のAI分野における革新的な発展を示しています。同時に、無問芯穹は純粋な言語モデルである「Megrez-3B-Instruct」も発表し、製品ラインをさらに充実させました。
2023年5月に設立された無問芯穹は、清華大学電子工学科出身の創業チームによって設立されました。同社は、大規模モデルの効率的な実装を実現するための、高効率なAI計算最適化能力の構築に尽力しています。「端末モデル+端末ソフトウェア+端末IP」の一体化されたインテリジェントシステムという独自のソリューションにより、複数のチップ上で様々な大規模モデルアルゴリズムの統一的な配置を目指し、汎用人工知能(AGI)時代のインフラ構築を推進しています。
現在までに、無問芯穹のAIプラットフォームはBaichuan2、ChatGLM3、Llama2など20以上の主流モデルをサポートしており、AMD、NVIDIAなど様々な計算カードと互換性があり、ソフトとハードウェアの統合最適化と統一的な配置を実現しています。この高効率なリソース活用により、顧客の大規模モデル推論業務における計算コストを大幅に削減し、使用効率を90%向上させています。
資金調達面では、無問芯穹は2023年9月に約5億元(日本円にして約100億円)のシリーズAラウンドの資金調達を成功させ、累計調達額は約10億元(日本円にして約200億円)に達しました。このラウンドの資金調達は、社会保障基金、啓明創投、洪泰基金、聯想創投など、多くの著名な投資機関から支持を得ています。
無問芯穹の戦略はAIモデルの開発に集中するだけでなく、端末メーカーとの協業にも重点を置いており、AIモジュール製品を通じて大規模モデルの能力を様々な端末機器に組み込み、AI技術の幅広い応用を推進しています。
プロジェクト入口:https://huggingface.co/Infinigence/Megrez-3B-Omni
要点:
🌟 無問芯穹は世界初の端末側全モダリティ理解オープンソースAIモデル「Megrez-3B-Omni」を発表し、製品ラインをさらに充実させました。
💰 同社は累計で約10億元(日本円にして約200億円)の資金調達を行い、今後3~5年で規模拡大による収益化を目指しています。
🤝 無問芯穹は計算能力の使用効率の最適化に尽力し、多くの著名な投資機関やパートナーと深く協力しています。