フランスのスタートアップ企業Mistral AIは、オープンソースAI分野の新たな勢力として、買収されるのではなく、近日上場する計画を発表しました。
Mistralの最高経営責任者兼共同創設者であるアーサー・メンシュ(Arthur Mensch)氏は、ブルームバーグテレビのインタビューで「私たちは売却しません」と述べました。以前は、マイクロソフトがMistralに1500万ユーロ(約1560万ドル)を投資し、提携関係を築いていることから、マイクロソフトが同社を買収する可能性があるとの噂がありました。メンシュ氏は、Mistralは現在資金が十分にあるため、資金調達を必要としていないと付け加えました。
Mistralは2023年4月に設立され、グーグルの深層学習部門DeepMindとMetaの元エンジニアによって設立されました。メンシュ氏によると、同社は設立以来、非常に急速に成長しています。
市場をさらに拡大するために、Mistralはアジア太平洋地域にオフィスを開設する計画で、第一弾としてシンガポールに開設します。Mistralはオープンソースの基本モデルを提供し、顧客が組織内でカスタマイズおよび展開できるように支援します。メンシュ氏は、企業がAIの価値を実現する過程で「少し苦労している」と考えており、AIの全面的な導入は今後数十年間で行われると予想しています。