アメリカのクラウドソフトウェア企業Salesforceは先日、サウジアラビアに5億ドルを投資し、人工知能(AI)技術の開発と応用を重点的に行うと発表しました。この決定は、世界的な競争が激化する中で、各国が人工知能分野への投資誘致にしのぎを削る中での発表です。今回の投資の一環として、Salesforceはアマゾンウェブサービス(AWS)との戦略的提携に基づき、最新のHyperforceプラットフォームアーキテクチャをサウジアラビアで導入し、現地の技術インフラを強化します。
人工知能分野において、Salesforceは単独で戦っているわけではありません。同社はCapgemini、Deloitte、Globant、IBM、PwCなど、多くのトップ企業と協力して、顧客サービス担当者向けに設計されたAgentforce製品の普及を促進する計画です。さらに、SalesforceはAI関連製品にアラビア語サポートを提供し、現地市場へのサービス向上を目指します。
画像出典:AI生成画像、画像ライセンス提供元Midjourney
この重要な発表は、サウジアラビアで開催されたグローバルテクノロジーイベントLEAP2025で行われました。このイベントでは、149億ドルもの新たなAI投資が集まり、サウジアラビアが世界的なテクノロジー投資分野で力強い勢いを見せていることを示しています。Salesforceのもう一つの重要な計画は、リヤドに地域本部を設立し、2030年までに3万人のサウジアラビア国民にスキル向上トレーニングを提供することです。これは、現地経済の発展を促進するだけでなく、将来の技術人材育成の基盤も築きます。
世界的に人工知能技術への関心が高まる中、マイクロソフト、アマゾン、グーグルなどの大手テクノロジー企業もAIインフラへの投資を積極的に拡大しています。Salesforceのサウジアラビアへの今回の投資は、同社のこの分野における更なる拡大と影響力の向上に大きな弾みをつけるでしょう。