2月28日、OpenAIは公式ブログで、最新開発のAIモデルGPT-4.5の正式発表を行いました。OpenAIはこれを現在最大かつ最高性能のチャットモデルと位置づけ、研究プレビュー版としてChatGPT Proユーザーに先行して提供開始します。
GPT-4.5は、事前学習と事後学習の規模が大幅に拡大され、これにより非教師あり学習能力が向上しました。パターン認識、関連付け、創造的なコンテンツ生成において画期的な進歩を遂げたとされています。初期テストのフィードバックでは、GPT-4.5とのやり取りはより自然でスムーズになり、知識ベースの範囲が広がり、ユーザーの意図をより深く理解するようになったとのことです。さらに、「EQ（感情知能）」の面でも優れたパフォーマンスを示し、ライティング、プログラミングスキル、問題解決能力の向上に役立ち、「幻覚」現象の発生を減らし、信頼性を向上させています。
GPT-4.5は、計算能力とデータ規模の拡大、アーキテクチャの最適化、革新的技術の導入により、非教師あり学習能力の更なる向上を実現しました。より広範な知識と世界への深い理解により、ユーザーにより正確で信頼性の高いインタラクション体験を提供します。同時に、ユーザーの意図を理解する高い能力と「幻覚」現象の低減効果により、信頼性において新たなレベルに到達しています。
特筆すべきは、GPT-4.5が新たな拡張技術を採用し、より小さく効率的なモデルのデータを利用して、より大きく強力なモデルを訓練できる点です。この技術により、制御性、微妙なニュアンスの理解、自然な会話能力が向上しました。ライティングやデザイン分野でも優れたパフォーマンスを発揮し、高い創造性と美的センスを示しています。
GPT-4.5の適用範囲は非常に広く、より高いEQと創造性を必要とするライティング支援、コミュニケーション、学習、指導、ブレインストーミングなど多岐に渡ります。さらに、エージェントの計画と実行においても強力な能力を示し、複数ステップのコーディングワークフローや複雑なタスクの自動化処理をサポートします。
GPT-4.5は巨大で計算集約的なモデルであり、GPT-4よりもコストがかかりますが、OpenAIはAPIでGPT-4.5サービスを長期的に提供するかどうかを評価中とのことです。まずはProユーザー向けにリリースされ、来週にはPlusとTeamユーザーに、その後EnterpriseとEduユーザーへと順次展開される予定です。なお、現在、MicrosoftのAzure AI FoundryプラットフォームでGPT-4.5を試用できます。
