著名なAI科学者である李飛飛氏率いるスタンフォード大学人工知能研究所が、最新版の「2025年人工知能指数レポート」を発表しました。8年連続で発表されているこの権威あるレポートは、世界で最も影響力のある2大AI国家である中国とアメリカにおいて、トップレベルのAI大規模言語モデル間の性能差が大幅に縮小し、わずか0.3%になったと指摘しています。これは2023年の17.5%と比較すると、ほぼ無視できるレベルです。

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レポートでは2024年の重要な大規模言語モデル(Notable Models)が選出され、選出された61モデルのうち、GoogleとOpenAIがそれぞれ7モデルでトップに並んでいます。アリババは6モデルが選出され、モデルの貢献度で世界第3位となり、選出された重要なモデル数で中国のテクノロジー企業の中で最多となりました。アリババの選出された6つのモデルは、通義千問Qwen-72B、Qwen1.5-72B、Qwen2-72B、Qwen2.5-72B、Qwen2.5-32B、QwQ-32Bです。

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さらに、スタンフォードレポートで選出された「2024年最も代表的なモデル、データセット、機能発表」32項目のうち、アリババの千問Qwen2、Qwen2.5、そしてDeepSeek-V3が選出されました。

レポートでは、アリババのオープンソースAI分野への貢献も強調されています。2023年から現在までに、アリババの通義实验室は200以上のモデルをオープンソース化しました。現在、千問から派生したモデル数は10万を超え、アメリカのLlamaを上回り、世界最大のオープンソース大規模言語モデルエコシステムとなっています。

「2025年人工知能指数レポート」公式サイトへのリンク: https://hai.stanford.edu/ai-index/2025-ai-index-report