IBMは、データとAIのコンサルティング会社Hakkodaを買収すると発表しました。これは、データサービスの拡大と顧客のデジタルトランスフォーメーションの加速を目指したものです。この買収により、IBMはHakkodaの生成AI資産ポートフォリオを獲得し、金融サービス、公共部門、科学などの分野におけるデータの近代化プロジェクトを支援できるようになります。

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IBMの上級副社長Mohamad Ali氏は、「Hakkodaの専門的なデータ知識、深い技術パートナーシップ、そしてアセットセンターのデリバリーモデルを活用することで、IBMは顧客への価値提供を向上させ、AIを活用した変革においてより迅速な進歩を支援することができます」と述べています。今回の買収は、IBMのAI駆動型デリバリープラットフォームであるIBM Consulting Advantageも強化し、コンサルティング専門知識とAIを組み合わせることで、顧客により効率的なソリューションを提供します。

統合的で効率的なエンタープライズデータシステムへの世界的な需要の高まりを受け、IBMは、企業がデータの最大限の活用のためには、インテリジェントなデータ移行戦略と最新のクラウドプラットフォームを採用する必要があると指摘しています。国際データコーポレーション(IDC)の予測によると、エンタープライズインテリジェンスサービスの世界的な支出は、1,690億ドルから2,430億ドル以上に増加すると予想されており、この傾向はIBMが関連サービスの展開を加速させる一因となっています。

Hakkodaの買収は、AIと自動化に焦点を当てたIBMの一連の買収における最新のものです。今年2月、IBMはAIアプリケーション開発プラットフォームのDataStaxを買収し、最近ではインフラストラクチャとセキュリティ自動化企業HashiCorpを64億ドルで買収しました。さらに、IBMはOracleのコンサルティング会社Applications Software TechnologyやAWSに特化した日本のSkyarch Networksなど、買収を通じてコンサルティングサービスも拡大しています。

Ali氏は、「IBMはコンサルティング業界をリードしており、AIによってコンサルタントチームを強化しています」と強調しました。今回の買収は4月2日に完了しており、取引の財務詳細は公表されていません。

要点:

🌟 IBMがAIコンサルティング会社Hakkodaを買収し、顧客のデジタルトランスフォーメーションを加速。

📈 世界のエンタープライズインテリジェンスサービス支出は、2028年までに2,430億ドルに達すると予想され、需要がますます高まっている。

🤖 IBMは買収を通じてAI駆動型のコンサルティングサービスを強化し、顧客体験を向上させる。