ニューサウスウェールズ大学シドニー校(UNSW Sydney)は先日、米国のAI企業OpenAIとの提携を発表し、アジア太平洋地域で初めてChatGPT Eduを導入する大学となりました。この提携により、UNSWの研究者、教育者、学生は安全なプラットフォーム上でOpenAIの人工知能ツールを使用できるようになり、学術的な知的財産権の保護と、使用過程で生成された質問内容のプライバシー保護が確保されます。
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この提携により、UNSWはオックスフォード大学、コロンビア大学、アリゾナ州立大学、ロンドン・ビジネス・スクール、ペンシルバニア大学ウォートン校などの国際的に有名な大学と肩を並べ、OpenAIのユーザーとなりました。現在、UNSWでは教職員・学生500名を対象とした12ヶ月間のパイロットプロジェクトを実施しており、ChatGPT Eduを活用した生産性向上、カリキュラム開発、学生・教員のニーズへの対応を模索しています。
UNSWの情報技術最高責任者であるChrissy Burns博士は、この契約により、UNSWの教職員と学生は、無料版やPlus版のChatGPTよりも強力で安全でパーソナライズされた技術を利用できるようになったと述べています。このツールを使用する際、ユーザーの質問内容は秘密にされ、データはモデルのトレーニングに使用されません。
「OpenAIとの提携は、最先端技術をUNSWに統合していく上で重要な一歩です。」と彼女は述べています。ChatGPT Eduのエンタープライズ機能を通じて、UNSWは研究者、教育者、学生が、それぞれのニーズに合った安全で高度なAIツールを利用できるようにしています。
UNSWビジネススクールの上級副学部長であるPaul Andon教授は、このパイロットプロジェクトに期待を寄せています。「オーストラリアを代表するビジネススクールとして、OpenAIと協力して教育の変革を推進できることを大変嬉しく思います。このパイロットプロジェクトを通じて、AIとの協働による新たな方法を探求し、大規模にビジネス教育関係者と学生の学習体験を向上させていきます。」と彼は述べています。
さらに、UNSWはアマゾンウェブサービス、マイクロソフト、アドビなどの他の人工知能プラットフォームとも提携し、学校の技術革新と応用をさらに推進しています。
要点:
🌟 UNSWシドニー大学は、アジア太平洋地域で初めてChatGPT Eduを導入する大学となりました。
🔒 この提携により、学術的な知的財産権の保護と、使用過程でのプライバシー保護が確保されます。
📊 パイロットプロジェクトには教職員・学生500名が参加し、生産性向上とカリキュラム開発に重点を置いています。