人工知能による嗅覚デジタル化のリーダー、Ainos社は、独自のAI Nose嗅覚モジュールが、日本のトップサービスロボット企業であるugo, Inc.が開発した人型ロボットに搭載されたことを発表しました。2025年4月9日に完了したこの搭載は、機能的な嗅覚を持つ世界初のロボット誕生を意味し、ロボット工学、人工知能、そして人と機械のインタラクションに新たな時代を切り開きます。
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Ainos社のAI Noseシステムは、高精度ガスセンサーアレイ、リアルタイム信号処理、そして高度なAIアルゴリズムを統合しており、様々な揮発性有機化合物(VOC)や臭いをデジタル化し、独自の「臭気ID」として識別することができます。この「臭気ID」は、人間の嗅覚と同様に臭気や環境状態を検知するために使用されます。今回の搭載は、この技術が商用レベルの人型ロボットプラットフォームに初めて適用され、実際の応用シーンで実用化されたことを意味します。
日本を代表するサービスロボット企業であるugo社は、その製品を商業ビル、警備巡回、施設の自動化など幅広い分野で展開しています。今回の協業は、ugo社のロボット工学における卓越した技術と、Ainos社の先進的な知覚AI技術を融合させ、視覚と聴覚による環境認識に加え、嗅覚能力も備えた新型の知能ロボットを生み出しました。
Ainos社の会長兼社長兼CEOである蔡俊賢氏は、ugo社との協業による世界初の嗅覚機能搭載ロボットは、人工知能センシング技術の転換点であり、医療、産業、そして日常生活を根本的に変革すると述べています。ugo社のCEOである松井健氏は、嗅覚はロボットの知覚において欠けていた重要な要素であり、AI Noseの統合により、現実世界におけるロボットのナビゲーションとインタラクションが大きく変化し、サービスロボット技術の大きな飛躍になると付け加えました。蔡俊賢氏はさらに、協業発表から搭載完了までわずか1ヶ月強であったことを強調し、Ainos社が嗅覚デジタル化とロボット知覚知能の拡大に注力している決意を示しました。