世界中でサイバーセキュリティへの関心が高まる中、フロリダ州タンパに拠点を置くセキュリティ運用会社ReliaQuestは、5億ドルを超える資金調達ラウンドを完了し、企業価値は34億ドルに達したと発表しました。この資金調達ラウンドはEQT、KKR、FTV Capitalが主導し、ReliaQuestのサイバーセキュリティ分野における急速な成長を示しています。2021年12月の10億ドルの評価額と比較すると、ReliaQuestの企業価値はわずか数年で3倍に増加しました。
ReliaQuestの創設者兼最高経営責任者（CEO）ブライアン・マーフィー（Brian Murphy）氏は、企業のセキュリティチームがますます多くのデータと急速に増加する脅威に直面する中、サイバーセキュリティの需要は増え続けていると述べています。彼は、最高情報セキュリティ責任者（CISO）は、コストや技術的な負担を増やすことなく、数分以内に脅威を制御する方法を必要としていると強調しました。新たな投資は、同社がこの方向に進むための推進力となります。
2007年に設立されたReliaQuestは、現在約1100人の従業員を擁し、年間経常収益は3億ドルを超え、年間成長率は30％を超え、黒字化を実現しています。設立以来、ReliaQuestは8億3000万ドルを超える外部資金を調達することに成功しています。2020年には、KKRが3億ドルを投資し、同社のサイバーセキュリティインテリジェンスプラットフォームの開発を加速しました。
ReliaQuestの中核技術プラットフォームであるGreyMatterは、インテリジェントなAIモデルを活用してセキュリティプロセスを自動化し、脅威対応時間を大幅に短縮します。このプラットフォームにより、顧客の調査速度は20倍、精度は30％向上します。EQTのパートナーであるカーク・レプケ（Kirk Lepke）氏が述べているように、ReliaQuestは企業のセキュリティ運用管理能力の向上において際立っており、複雑な企業環境の管理を提供する少数のソフトウェアベンダーの1つとなっています。
ReliaQuestの技術は、5分以内にセキュリティ脅威を制御し、セキュリティチームが日常的な雑務ではなく、より高度なビジネスニーズに集中できるようにします。GreyMatterプラットフォームにより、セキュリティチームは既存または将来のテクノロジースタックを活用し、可視性とAI駆動の自動化を向上させることで、複数のネットワークソリューションにおいて、サイバー脅威の検出、制御、調査、対応を行うことができます。
注目すべきは、ReliaQuestが最近、デジタルシャドウ（Digital Shadows）を買収し、1億6000万ドルを投資して、セキュリティ運用プラットフォームの脅威インテリジェンス機能を強化したことでしょう。この買収は、顧客により優れた可視性と潜在的な脅威の背景分析を提供することを目的としています。
ReliaQuestは、AI駆動のプラットフォーム、継続的なイノベーション、そして独自の企業文化により、サイバーセキュリティ分野で強力な競争優位性を確立しています。
