Metaは先日、ヨーロッパのユーザーが公開したコンテンツを、同社のAIモデルのトレーニングに使用開始すると発表しました。これは、データプライバシーの問題で昨年トレーニングを一時停止した後、再開するものです。Metaによると、今回のAIトレーニングは、EU27カ国の成人が共有した公開投稿やコメントを主に利用するとのことです。さらに、ユーザーとMeta AI間のやり取り(質問や問い合わせなど)も、AIモデルのトレーニングと改善に使用されます。
画像出典:AI生成画像、画像ライセンス提供元Midjourney
Metaがこの措置を取ったのは、Meta AIアシスタントを米国など主要市場でローンチしてから1ヶ月後です。EUの厳しいデータプライバシー法の制約により、MetaのAIトレーニング計画は影響を受けていました。これらの法律は、ユーザーに個人情報の使用に関するコントロール権を与えています。ウィーンに拠点を置く非営利団体NOYB(著名なプライバシー活動家マックス・シュラムス氏が率いる)は、複数の国のプライバシー規制当局にMetaのAIトレーニング計画の中止を求める申し立てを行っていました。
しかし、Metaは昨年12月、EUのプライバシー規制当局の小委員会が、当初の計画が法律に適合していると「確認」したと述べています。同社は、ユーザーのプライベートメッセージをAIモデルのトレーニングに使用することはないと強調し、このやり方はGoogleやOpenAIといった競合他社と一致しており、両社は以前からヨーロッパのユーザーデータを使ってAIトレーニングを行っていると改めて述べています。
Metaは、このトレーニングに関する情報をEUのユーザーに通知し始め、いつでも異議を申し立てることができるリンクを提供すると述べています。同社は、すべての異議申し立ての要望を尊重すると約束しています。
要点:
🌍 MetaがAIトレーニングを再開、ヨーロッパのユーザーが公開したコンテンツを使用します。
🔒 ユーザーデータのプライバシー問題により計画が一時停止されていましたが、現在は法的根拠が認められています。
✉️ ユーザーはいつでも異議を申し立てることができ、Metaはすべての要望を尊重すると約束しています。